輪島での災害支援活動…延べ43日かな?ちゃんと数えないと解らないですが、とにかく自分でもよくまぁ~これだけダンプで寝起きしながらやり切れた物だと感心している部分もあります。ただ「あと1か月欲しい…」と言うのが本音です。まだ出来る事があるし、まだ中途半端な気がしています。でもね…私は仕事ではなくて無償労働力提供のボランティアです…どうしても限界があります。自分の人生や生活、家族を泣かせて自分のエゴイズムだけで突っ走る活動は愚者であると思っています。そんなものはボランティアではありません。私は私の出来る限界を計画して活動日数と行動範囲を決めて来ているので、それに従います。
だけど後ろ髪を引かれる思いは当然あります。
長らく苦戦しつつ向き合ってきた輪島市三井仁行(みいにぎょう)地区の裏山崩れ現場を見てから、富山県氷見市の拠点に行こうと思いました。
※動画にて詳細を語っていますが、最後にこの家・集落を俯瞰して眺めた…。ずっと泥と崩れた山ばかり見ていましたが、俯瞰するとそこには確かに人が暮らし、田畑があり、営み、暮らしがあった。「自分はちゃんと被災者様に向き合っていたんだ」と、初めてそう感じました。とにかく…ずっと山・泥と対峙していたし、それをどのように収めればいいのか?と言う「最善の結果」だけを追求していたので、「自分がやっている事が能登復興の役に立っているのだろうか?」と言う葛藤も正直ありました。
感謝をされたいのではありません!ただ、自分の全て(時間もお金も労力も)を投じて行っているこの活動が、正しい事なのか?ピントはズレていないか?と言う不安に苛まれていました。
でも…この集落を俯瞰したとき。「俺…頑張ったんだな」と、初めて自分を自分でほめました。同時に共に挑んでくれた仲間を誇りに思い、感謝しました。
この冬の雪が落ちる場所を確保できましたし、仮に再び山が崩れて来てもエスケープゾーンを確保したし、少なくとも土砂で家が押されて崩壊する危険性は回避させることが出来ました。
▼ 三井インターから「能登里山街道(自動車道路)」を走っていたら、背中に虹が見えました。なので「能登空港IC」で一度降りて写真撮影。
▼ 通常なら輪島から氷見までは90~110分だそうです。でも地震でズタズタにされた道路…そこを重機積載の4t車で慎重に走るので3時間掛かりました。私の40日以上の寝床?オフィス?盟友とも呼べるダンプです。今夜からはもうダンプでは寝ません。でも共に挑んでくれた名機材です。