セメントの影響なのか?手がガサガサで布が引っかかる(笑)。スマホの指紋認証も受け付けなくなったので手の写真をUPしても何ら問題がなさそうです。
昨夜は咳が酷くて眠れませんでした…。たぶんちょっと疲れが出たかな?と言う状況です。一番の原因は既に35日超えのダンプ宿泊です。ダンプと言うのは基本的に仕事の車…長靴で乗るし泥道を行きます。作業着で乗るし埃だらけになります。その中で生活をするというのはやはり限界があります。
今回は「衛生面」に留意して、長靴で車を運転しない!と決めて来て、車内はサンダルに徹しています。それでも泥靴や作業着を車内に積んでいますから、結局は同じなんです。寒くてヒーターをONにするとそのホコリが舞います…潔癖症とは正反対の私であっても、やはり体は傷んだようです。今夜と明日の夜ダンプで寝たら、24日からは久目交流館の広すぎる教室を独り占めして縦横無尽に転がりながら眠りたい。朝起きたら廊下に転がっている!?…それくらいゴロンゴロンと眠りたい。
▲ スマホに見捨てられた手…。
夜中も物凄い雨でした。中坪さんも軽トラで車中泊!山田さんも私もみんな車中泊で過ごしました。寒かったぁ~!朝、みんなで缶コーヒーを飲みながら爽やかに過ごす。中坪さんは穴水にボランティアに行かれました!。中坪さん…困っている方のために全霊を投じられるお姿…それをさりげなく淡々と継続されるお姿に感銘を受けます。今回当団体への現地支援を率先下さったボランティア全員!そのような素晴らしい方々ばかりなのです。私はそれを伝えずにはいられません。
▼ 昨日の雨でまた池が出来ていたらどうしよう…?と不安な思いもありましたが、皆であれだけ完璧なセメント工事をしたので絶対大丈夫!と信じて現場に向かいました。まずはその現場の50m手前の特別案件?〝おかあさんの家の前のコンクリート〟を確認。ガッチリ固まっていました!
▼ そして現場へ…。昨夜からの大雨でも池にならず!しっかりと水をU字溝に流し込んでいました。こんな美しい道!見たことがありません(涙)。まだ重機が乗れる堅さには程遠いのですが、恐らく1週間後にはガチガチに固まると思います。
▼ 昨夜からの大雨で裏山手前の地面(蔵が立っていた場所)もズブズブ状態です…。今日はこの部分の水仕舞をします。
▼ 静かにこの案件の完全完了。山田さんと現地で解散します。
▼ 今日の朝刊!氷見市社協職員、山田先生の記事が掲載されていました~!スーツ姿も似合いますね!!本来、こういった職務にもお忙しくされている方なんです…。でも休みの日には率先して災害ボランティアに出向かれたり、支援団体の「阿部んジャーズ」の理事としても忙しく御活動されています。
「世の中には本当に凄い方、素晴らしい方がたくさんいる!」それも私にとっての大きな収穫です。素晴らしい人と会うと〝世の中捨てたもんじゃない!〟と感じます。それは私にも勇気を与えてくれます。なせ活動に来たか?…もしかすると私は素晴らしい方々に出会いに来たんです。
自らも被災されているのに「うちより大変な人を助けてやって!」と言う被災者の方…自分の家を後回しにしてボランティア活動をされている方…自宅の土砂を取り除きながらも、辛うじて使えるお手洗いをボランティアや近隣住民に貸し出している方…初物のカニを食べさせてくれた方…風呂場で声をかけてくれて〝無料で入れる風呂やコインランドリー〟を教えてくれた被災者様…「明日いっぱい連れてコンクリート修理来るよ!」と言ったらお化粧して待っててくれた母さん(涙)…途方もない案件に疲労困憊していると必ず助けに来てくれる仲間…。
いっい何なんだ!人間って。可能性の塊じゃないか!
方や!自分の身の保身や権威保持の為に人を蹴落とす者の多さに愕然とする…。
でも良く見渡してみたらわかったんです!どう考えても、どう数えてみても!圧倒的に素晴らしい方々が多いのです。災害時にはそう言った方々が浮き彫りになる。人と言う物が良く見えるようになるんです。人って根本的に自分以外の誰かのために生きられる精神性を持った存在なのかもしれない。
今回のこの案件…私は孫請け状態です。私にこの案件を託してくれたのは「のと復耕ラボの副会長、尾垣さん」です。尾垣さんご自身もご自宅が市の管理する擁壁から崩れ落ちてきた巨木で大損壊し、今も仮設住宅で生活をされています。それでも輪島の山間部に暮らす方々の困りごとを引受け、我々のような重機ボランティアを探し、出来る限りを尽くしています。
▼ 尾垣さんは「この案件が一番大変だった…櫻井さんに丸投げでスミマセン…でも助かりました」と言ってくれました。そして私の泥だらけの重機とダンプを高圧洗浄機で2時間近く雨の中黙々と洗ってくれました。これ以上の労いはない。
住宅裏の山崩れ案件…これは私のような一般人が扱うには許容を超えている物でした。クリアできたからと言って、これを自分の尺度にはしないように心がけます。今回、事故なく上手くいったのは紛れもなく偶然です。経験でも知識でもありません。そして遅みなく力を結集してくれた皆様全てのお陰です。プロジェクト完了を感謝と共に。