出張録音仕事中です。
実は2019年台風災害(千曲川大洪水※新幹線が何両も水に浸かった災害)で、私の知人の音楽講師ピアニスト「中川真由美さん」が被災し、ピアノも家も流れてしまいました。そのピアニストが、当団体や能登半島に何とか寄付したいという思いで初春にリサイタルを行い、そのお金を私に託されたのです…
でもこのお金をもっともっと有意義に発展させる為に、彼女がずっと念願にしていた「自分のCD制作」を企画し、昨日から録音しています。
このピアノは被災後、寄贈されたピアノなんです。
このピアノの経緯も書かせてください…。
長野県内のある元校長先生が、自分の奥さまにプレゼントしたピアノだったのですが、奥様は既に他界され、毎日そのピアノを見て溜息をついていたのだそうです…。そこで、被災されたピアニストに是非役立ててほしいと寄贈されました。
はっきり言うと、コンサートホールで録音した方が環境も良いですし便利ですしピアノも整備されています。でも!このピアノで録音しなくては趣旨に反するのです(^^!
このピアノで録音したCDを、このご主人に届けたい…。そして私はこのCDの売上を頂いてそのお金でダンプ・重機材を手配して能登に向かいます。
ミュージシャンと言うのは「愛」を本気で語ります。このピアニストもそうです!私自身もその端くれです!だから愛を循環させたいと思っています。
本作CDのジャケットデザイン物は、R6能登半島地震で被災された氷見市の素晴らしい思いやりの精神を持たれたデザイナー「礒辺雅子さん」にお願いしました。
礒辺さんはずっとコンビニの弁当で災害活動をしていた私に「余り物だけど良かったら食べて^^!」と美味しいお惣菜を届けてくれました。
(※氷見市内のお店にお惣菜を卸している調理師さんでもあります)半端じゃなく美味しかったんです。ダメだ書いてて涙が…。
愛だの音楽だのでは瓦礫も泥も無くせないかも知れませんが、愛は瓦礫や泥を除けるエネルギーになります。逆に言うなら愛が無ければ何も動かせません。お金だって愛ですから。
長野県被災地から北陸能登のみなさまへ、頂いた愛を届けるための制作です。
待っててください。
ピアニスト中川真由美さんは、この秋11/16(土)にも長野駅前のホテルメトロポリタンにてチャリティー向けリサイタルを行われます。いつも280~300名ほどのお客様を動員される新進気鋭の演奏家です。トークも本当に面白くて、そのトークのファンも多いのだとか。ピアノCDの次は漫談CD作りましょうか。