2月1日<日報>:皆様のご協力で走るダンプ!重機!<一ヵ月。七尾の倒壊ブロック完了!>

地震発生から一ヵ月。まだまだ石川県内は水が出ない(出ても飲めない)状況が続いています。日本中の各県市町村から水道工事技師が応援活動を行っていますが、七尾市でさえも「2月末を目処に通水」と言っているので不自由な暮らしを強いられてしまいます。当初は「物資は大丈夫!飲料水もいっぱいある!」と言う声が多く聞かれましたが、飲料水を取りに行く手間が尋常ではありません。ペットボトルの水がたくさん入っている段ボール箱を重そうに抱えている方や、キャリーで引っ張って運ばれているご高齢者様を見るのは辛いです…。

昨日のうちに富山県氷見市の水道水110リットルををポリタンクに頂きました。今日はそれを積んで七尾市の別のお宅へと運び込みました。極めて早起きをしましたので、夜明け前に出発!「あらぁ~あんたありがとね~気の毒にあんた」と物凄く喜んで頂けました。ちなみに能登で〝気の毒に〟は、親切にしてくれた相手に対して〝本当に申し訳ありません。恐縮です!〟と言った方言になります。ただの水道水をポリタンクで運んだだけなのにこんなに恐縮頂いていること自体…いかにライフラインが整っていない状態なのか察して頂けるかと思います。

そのまま、1/12から一人で挑んでいた(昨日は阿部さんに協力いただきました)90m×8段のブロック塀全倒壊現場へ。何としても今日終わらせる!と勢いをつけて挑みました。下の写真は、最後の一塊を積む所を依頼者様が撮影くださいました。普段なら簡単な現場なはずですが、液状化で地盤がズブズブなんです。なので倒壊したブロック横までダンプを着けられません!ブロックを5Mずつユンボで何度も移動させ、何とかダンプが入れる場所に移動してから積み込むんです。なので通常の作業手間から考えたら数倍以上時間が係ります。
積めるだけ積んで昨日からお世話になっている「産業廃棄物処理会社 西日本資源再開発 七尾営業所」へと持ち込みます!待ち時間0分!ダンプで10秒降ろし!実に快適スムースな作業を経て完了しました。
前にも書きましたが、「ゴミ、瓦礫なんて後回しでいいじゃん!」と思うかもしれません。でも私は違うと思うんです。日常を取り戻そうとするとき、窓の外に瓦礫があったら元気になれますか?ひとつひとつ瓦礫を取り除く事が、被災された方の気持ちを支える行動のひとつだと思うんです。まずは目の前の瓦礫の山を一つでも片付ける事の重要性は、他の災害でもやっぱり基本になってきます。だからこそ市町村は「被災ゴミ仮置き場」の円滑な運営を行う事が義務なんです!(石川県・七尾市はそれがダメです)ゴミ受付開始前から「3月末までです!」と決めているんですよ??それに出せる日は1日置き…大渋滞で3時間待ち…ダンプ禁止!…受け入れ場所一か所のみ。もうね、本当にこれだけは私は納得が出来ません。

もしも七尾市にお住いの方でブロック塀や灯篭などの石材ガラを捨てたい場合は、こちらの会社さんまでご相談されるのもありです。待ち時間はありません。でも、ダンプで降ろすことを前提としたプラントなので、可能ならばダンプを手配されると良いかも知れません。

七尾市のこちらの現場を終え、ユンボを積んで氷見へ。今回、氷見市社協様や氷見市の漁師の阿部さんの絶大なるご協力を頂いたので、そのご恩をお返ししたいと思い、本日夕方にはニーズ現場下見を行ってまいりました。またブロックです…明日は一般ボラお休みの日ですが、門柱撤去など行ってまいります!。何せ通勤時間0秒の氷見社会福祉協議会の駐車場で暮らしていますから非常に効率的です!

夕方、阿部さんが今日の朝とれたばかりの「生シラス」と「フクラギ(いずれはブリになる将来有望なお魚)」を持って来てくれました(感涙)。〝今夜の晩酌!飲み過ぎないでね~(笑)〟と言われましたが、呑みすぎ確定です!!美味しい!!!とてもダンプカー座席の居酒屋とは思えないほどのクオリティーで晩酌に癒されております!!阿部さん本当にありがとう><!!!
今度からこのダンプの寝床を「ホテルルートイン」ならぬ「ホテルダンプイン」と呼ぼうと思います。