1月19日<日報>:皆様のご協力で走るダンプ!重機!<第一期作業活動の最終日>

昨日、3現場目の灯篭は仮ゴミ置き場の開いている時間内に降ろせなかったので、まずは荷台にあるおおよそ1tの石材を捨てに行きます。朝9時OPENのゴミ捨て場に8時に着いたのに、もう随分の車が並んでいました…おじいちゃんおばあちゃんが社内でオニギリを食べながら並んでいる軽トラもありました。一時間前に並んだ私の順番が15台目…このご夫婦は一体何時から並んでいたのだろうか?車列2番目です。「寒くて窮屈だろうに…」と思うけど、ご夫婦仲良く並んでオニギリを食べている…軽く会釈をしたら、おばあちゃんがニコニコ~っとされて窓を開けて何か言っていた(方言なのか?全く良く解らないけど)。でも凄くニコニコしていた…。「朝早くから大変ですね!本当にお疲れ様です!」とご挨拶しながら開錠まで待機する…。

「このダンプで何十トン運んだだろう?」帰ってから計算すれば分かるけど、本当にフル稼働だった。走行距離はこの10日間で2.000㎞程度かな?走ったわぁ~。長距離運転自体は全く苦になりませんが、ガラ荷物や2t超えの重機運搬、それに何と言っても凸凹な道路、更に知らない町を住所だけで飛び回る2.000㎞は、結構緊張続きでした


今日は私の「第一期活動」最終日。正直な気持ちなんですが「役に立ったんだろうか?」と疑問も残ります。例えばコレが「水の無い地域に井戸を掘った!」とか「電気の無い所にソーラー発電で電気供給した!」と言うような事だと〝形として残る〟のでわかりやすいですよね?でもゴミ・瓦礫を搬出するのは、むしろ形を消す作業なんです。私はこの10日間、役に立てたのか?今は正直解らないのです。もちろん私自身はソレが解らなくてOKなのですが、カンパ下さり共にこの活動を支援下さった皆様に対して「コレが出来たんですよ!!」と言う報告があまり出来なかった気がします。

▼ 朝8時…仮ゴミ置き場順番待ち中。んん~随分イイ感じに汚れた作業着を眺めて自己満足。あ!そうそう…結局ね、長野から着て来た服のままずっと過ごしました><!作業用ズボンやシャツも積んであるのに、私は〝作業を始めたときに来ている服が作業着〟になるのでいつもの事です。また嫁さんに怒られるかな(^^;

▼ 9時30分。氷見市社協センター。今日は一般ボラはお休みですが裏活動です。漁師のAさん(阿部さん)が「今日は海荒れてて仕事にならないから何かあったら手伝うよ~!」と来てくださいました!!(顔みせお名前OKの許可頂きました)どうです?たまらんでしょ!?お顔に「人情」って書いてあるような熱い方なのです。しかも、阿部さんは漁師の前はNGO活動で海外での様々な現地支援チームを構築されるスタッフでもありました。凄い方だわ。なのに穏やかで丁寧で笑顔が最高なんです!

▼ 今日の現場。公道走行は違反です!先日そんなニュースもありましたし裁判まで行っていますよね?…阿部さんが交通整理をしてくださっています。そこにパトカーも通って行きましたが大丈夫でした。

少数精鋭で行っているので写真を撮っている間もありませんでした。このほかに、庭には高さ1M80位×長さ8M位のブロックが斜めになっており、それも壊しました。本当は下部5段程度は残そう!と言っていたのですが、ユンボで軽く持ち上げた所、ネコぞぎ倒れたので全撤去(^^;まぁ~簡単に言うと私がトドメを刺してしまった訳ですが、その程度で倒れる状態なら全て撤去が妥当!と、ご依頼者様のご理解の上、完全撤去と致しました。その写真はありません。

▼ 作業後、氷見漁師の阿部さんにお願いして漁船を見せて頂きました!(お土産もご用意いただけたとの事で氷を頂きにお邪魔しました)。

▼ なんだかんだ趣味で海に出て25年ですが、概ね趣味の船乗りは本業の漁師さんたちの邪魔にならないように逃げ腰で走ります…なのであんまりじっくりと漁船を見る事はないんですよ!網を巻き上げる油圧装置や巨大なエンジンも見せて頂き、船好きとしても感激です><!

▼ この漁船に約10名ほどの漁師さんが乗って作業するそうです。ちなみに私の1級船舶免許でも操縦可能…でも急にコレ操船しろ!と言われたらできないだろうな~。

▼ 氷を御用意いただいています!

▼ なんと><!「ヒラマサ」と「イカ」を頂いたんです…氷見の魚は漁港自体がブランド化されていますし非常に高い!なので私は今まで氷見漁港の魚を食べたことがありません。初めて味わう氷見の魚が漁師阿部さんの下さったこのヒラマサ・イカなんです。ちょっともう何て言うか…言葉が見つからないです。これ…家に持って帰ってさばいて食べたら泣くな…絶対(涙)。ありがとうございます…。

▼ 漁師阿部さんと一緒に氷見の温泉に行き、泥を落として氷見を後にします。その街を語るとき、最大のモニュメントはその街で会った人なんだと思うんです。今回の活動により、漁師阿部さんはじめ氷見社協の澤田さん開上さん、ご依頼者の皆様、七尾では毎日温かなお味噌汁を作ってくださったナナオベイマリン社長ご夫妻様、そして一緒に汗を流したボランティア活動者様、更にはこの活動を支援下さる皆様、帰着を待ち構えてくれていた仲間こそが、私にとっての石川県・富山県となる事でしょう。

▼ 午後7時半。黒部市の私のヨットに着。先回りして仲間のレプトンさんが暖房を点けて温めておいてくださいました(涙)。お弁当とビールまで…本当にもう…なんで皆さんそんなに良くしてくれるんだ><!!(※写真…いいあんばいにピンボケしてしまっててすみません)

ヨットの中で仮眠してから夜明け前に長野に向けて260㎞走って帰ります。明日、機材を返却し更に内陸(日本一海岸線が遠い場所の隣町)へ帰宅します。今回、多くの皆様に多大なるご協力を賜りましたが、10日間も一人(+猫2匹)で留守を守り後方支援としても本当に良く頑張ってくれた嫁さんの理解にも感謝をしています。本当によくやってくれました。ありがとう。

家族とか仲間とかお友達とか…当たり前が当たり前じゃなくなってしまう災害。まだまだ活動継続は必要です。昨日一緒に活動した新湊キリスト教会の牧師さんが教えてくれた「99匹の羊を置いてでも居なくなってしまった1匹を探す…の話。〝その1匹が自分だったらどう感じどう行動するか?〟」と言う言葉も今後の自分の生き方の中で反芻したいと思います。とにかく今後も多くの方々の支援や国家レベルの支援によって、1日も早く平時の生活を取り戻されて行きますようにと願っております。

後は気を引き締めて安全に確実に自宅まで帰着する事。(山宗建材の山崎社長からの〝命令〟です^^)

駄文乱文ではありましたが、作業日報…お読みくださりありがとうございました。
櫻井浩二(OP)