1月18日<日報>:皆様のご協力で走るダンプ!重機!<氷見市社協で怒涛の灯篭撤去!>

灯篭…これは氷見ではステータスだったそうです。
私は灯篭と言うと神社やお寺でしか見たことがない物なのですが、氷見の大きな家では家に数基の巨大な灯篭があります。しかも御影石…最上部の傘だけでも150㎏以上あります。とにかく形状的にも持ちにくく非常に危険な作業です。今日は崩壊した灯篭(道路に落ちている物も)を三軒のお宅から搬出。氷見社協の「灯篭対策特別チーム?」として残り2日間、精一杯活動させて頂きます。延べ10日の工程…疲れは感じませんがたぶん疲れていますので、厳重注意をして取り組みます。

これね、「灯篭なんか庭に転がして置けばいいじゃん!」と思うかもしれません。確かに人命救助・ライフライン確保は最優先です。でもそうではないんです。崩れた庭を見てモチベーションは下がります…市民一人ひとりがそんな気持ちで暮らしていたら、集団的なパワーは低下します。ほかの市や県への救済援助になど気が回りません。氷見市の皆様のモチベーション確保!気になっている案件をひとつひとつ片付けてゆく事…それがやがて復興の勢いへとつながると私は信じています。
片付くとね!本当に良い顔をされるんです(^^!ホッとした~ありがとう~!ってね。辛くても少しずつでも、笑顔になる方を増やす事が、日本中の社会福祉協議会の使命なのかな?と感じる一日でした。

▼ 「3トントラック」(正確にはダンプですが)と書いてある3か所をチームで回ります。七尾は一人でしたが、チームで動くのはやはり心強い!重機も大切だけど人間力が本当に大切なんです。今回、立山の防災士さん新港の牧師さんも一緒です!社協のコーディネーター澤田氏は本来保育士(児童福祉)の職員。どうやったら重い石材を人力で動かせるか?夜な夜な検索してコロを考案したり農業用スロープを使ったりと創意工夫のアイディアマンです。

▼ 1件目.2件目はまだ何とか出来ました!(重いけど…)写真は2件目です。一人じゃ無理だけど皆でやると出来る!氷見の漁師Aさん考案自作の網で包んで持ち上げるところです。灯篭網、大活躍です!ありがとうございます!!

▼ ダンプを壊したくないので安全に2t程度。これを被災ゴミ仮置き場に運搬!

▼ 仮ゴミ置き場で並んでいると、同じボラセンの仲間も並んでいます。名前も面識もないけど、互いのゴミを見ながら「おつかれ~!」と声を掛け合います。人の作業のキツさが解るんです。でも皆さんいい顔をされています!

▼ ご一緒頂いた新湊の牧師さん(牧師=プロテスタント/神父=カトリック)。待ち時間に「99匹の羊を残して1匹の羊を探しに(助けに)行く聖書の話」について質問をしたところ、「その1匹が自分だったらどう感じるか?と言う事かと思います(^^!」とお答えいただき、とても腑に落ちました。今度嫁さんとこちらの教会へお邪魔したいと思います!※私は無宗教ですが…。そんなこんなとお話してましたら、今度は浄土真宗の和尚さんも同じボランティアでゴミを運んでこられました!雨の中、ドロドロになりながら活動される皆様。お疲れ様です!

▼ 氷見は当初からダンプOK!積み込みは大変だけど降ろすのは10秒!!こうでなくちゃいけません!

▼ 氷見市もかなり大きい!本日最後の案件は、ほぼ高岡方面の山村地帯です。

▼ こちらはたくさんあります(最大級)。機械も入りませんので人力です。ご依頼者様が撮影くださいました!白ヘルメットが私です…なんかヘルメット小さくないか?(つまり頭が大きい)

▼ こちらは動画です。1個200㎏程の巨石(ダンプリース屋さん!スロープはお借りしている物ではなくて社協備品です^^;こういう使い方はNGですので念のため)
音も声も入っていますので音量ご注意ください!

▼ 最後にメンバー皆でガッツポーズ!

昼に、どちらの局か忘れましたがインタビューを受けました。「カンパでダンプ・重機を借りてみんなの思いで走らせている」という事や「長野県から来た」という事、そして「七尾市や他県と比べていかがでしょうか?」については「七尾は災害ゴミ対策が酷く、一人で何トンもの瓦礫を手で降ろす状況…被災地にダンプを!と言う事が最重要だと考えて用意しましたが、余りにも的外れな搬出方法に愕然とした」と、伝えました。これはカットされるだろうな…。
いよいよ明日が私の活動の最終日。ユンボも最終日。立ち向かいますのはまたもや御影石系ブロック塀…敵に不足なし。頑張ります。