1月17日<日報>:皆様のご協力で走るダンプ!重機!<七尾市作業終了!氷見へ>

今日1/17は、阪神淡路大震災から29年でした。当時26歳の私OP(櫻井)にとって人生初の災害ボランティアとして19日に西宮へ入り活動させて頂き、そのまま大阪ベースで2か月間滞在活動を行いました。その頃は社協災害ボラにも保険などありませんでした。そう考えると今は少しずつだけど災害に対する認識や活動に対する理解は増えた気もします…でもまぁ~まだまだですね。当時私は音楽講師で子どもたちに音楽を教えていたのですが、17日に来た生徒に「大変だよね…関西」と言ったら生徒が「最悪だよ!見たいテレビが全部ニュースになってる!」と言ったんです…まぁ子どものいう事ですし長野県は揺れませんでしたから、このお子さんの認識はそうだった訳です。

そこで「この子や他の生徒にとって、この震災を身近に感じさせるにはどうすれば良いんだろう?」と考え「そうだ!私が行けばいいんだ!!」となり、その晩から全業務・教室を休み向かいました。西宮ではご遺体も運ばせて頂きました(自衛隊より先だったので)。見ず知らずの私がお運びするなんて、本当にもう訳ない気持ちになりましたがご冥福を祈りながら運びました。でもひときわ軽い棺を運んだ時(明らかに子ども)さすがの私も涙を流してしまい、そこを取り仕切っていた職員さんに〝泣くな!今は泣いたらあかん!頼むから泣かんといてや!〟と言われました(その職員さんも泣いてた)。

ある時、ニュース(筑紫哲也さんの何か?)に私が映ったらしく、例の生徒が「先生だ!先生が映った!!」と叫んだそうです。それからと言うもの彼にとってこの震災は他人事ではなくなりました。現在彼は養護施設教諭として教鞭をとっておられます。

そんな本日…1/17。いろいろな事を考えながら、七尾のブロック塀と最後の決戦です。昨日積んでおいた荷台に更に増し済みをして3.5t位にして被災ゴミ捨て場に向かいます。凸凹道でうっかりするとタイヤがパンクします。気を付けていますが突然のマンホール凸はよけ切れず、何度か飛び上がってダンプの天井に頭が刺さります…。

ゴミ置き場に着いたらなんと…「完全手降ろし+1名(持ってきた人だけで降ろす)」と言うルールになっていました(涙)ダンプもダメ…降ろすの俺だけ…何考えてんだ七尾市。市長の所へ怒鳴り込んでいきたい衝動に駆られるも我慢。我慢我慢…そして一人で二往復…合計7トンやり切りました。でもね、七尾市の皆様!これは異常ですよ?激甚災害で重量物被災ゴミをダンプで降ろせないのは異常なんですよ??ほかの市でも他県も、みんなダンプなんです!そうしないと終わりません。ダンプしておいて山にしたものを、閉鎖時間に大型重機でバケットすればいいじゃないですか!何考えてるんですか??市長さん…解らないんだったら解る方に聞いてください(総理大臣にも言えるし石川県知事にも言える気がしますけどね)

▼ 活動先の奥さまが撮影してくださいました(^^!

▼ これが問題の手降ろしです…。バケット横にダンプを置いて荷台から手で捨てます。

▼ これは何かの修行でしょうか?拷問でしょうか?…15分経過。休憩中。と!このコンテナの隣では初老の方が一人、軽トラでブロックを降ろしていました。軽トラは荷台も低いので大変です…見るに見かねて「お父さん!手伝うよ!」。二人でヒーヒー言いながら軽トラ完了。お父さんが「お宅の手伝うよ」と言ってくれたけど勿論お断りしました(笑)そしたらね、このお父さん…缶コーヒーくれたんです(涙)やばいです…泣いちまったです。くそ~><!!

▼ 30分経過…あともう少し><!鉄筋で繋がっているブロックは、こんな風に一個をバケットに落として芋ずる式に持ち上げて運びます。

▼ 40分経過…ちょっと達成感?七尾市長さん!もしかしてこの達成感を市民やボランティアに満喫させたい作戦ですか??…でもこんなのダメですって。馳知事!私は別にプロレスラーは目指していませんので鍛えさせて頂かず結構です(涙)

▼ ようやく二回目(合計7t)を一人で降ろしてから、生活用水を汲んで帰ります。以前音楽教室に通っていた生徒さんのお母さま(現在福岡県在住)のご学友が、近所にお住まいとの事でしたので、もしも生活用水などお困りだったらお運びしようと思い寄ってみました。道路のマンホール、随所にこんな所があって普通には走れません。

▼ 七尾市内「ことぶき湯」ヨットでも何度か入った事があります。こちらも赤い紙(倒壊家屋・危険)です。

▼ 赤い紙の場合、そこには住めないのに…なんと!

▼ 「井戸水使えるようになりました!ご自由にどうぞ」の張り紙が。何という助け合いの精神。七尾市民お一人ひとりは本当に優しくて思いやりの塊の港町なんです。愛にあふれる街なんです。

▼ お店(銭湯)が、こんななのに…配管して井戸水を駐車場にだしていました。

▼最初に書きましたが、私は報道ではないし状況レポは基本しません。でも今後ボランティア活動やご支援される方にお伝えしようと思って車中から撮りました。これね?私は県社協にも活動報告として写真を添付しなければならないので仕方なく撮影していますが、とてもじゃないけどカメラ向けるなんて嫌です。被災された皆様…ごめんなさい。

▼ 現在私がお手伝いさせて頂いているお宅様の生活用水を補充。私が七尾を出る際に、500リットル満水にして置きたいのです。でもそれまでに一日も早く水道が復旧してほしい。お身体療養中のご夫婦様…重たい水を何度も運ばせたくありません。頑張れ水道局!!日本中の県や市の水道局員が結集して活動中です!!

▼ これも前に書きましたが、コンビニの根性!凄いんです!!水の出ない状況(トイレはダメ!ゴミも回収不能)でも、ちゃんとお弁当パンカップラーメンを売ってくれて営業しています!!しかもね…ドロドロの私の作業着姿を見て優しく笑顔で「がんばろうね~たいへんやったね~」とレジを打つ店主。これね、市政県政国政よりもいち早く窓口機能してるんですよ!素晴らしい><!!

▼ 七尾現場はやっと動き出すであろう市社協のボランティアに残材処理を委ね、ユンボを積んで氷見市社協へ向かいます。氷見では激重灯篭が数十基倒れていて、それを巡回回収するプロジェクトにヘルプの声が掛かりました。途中、富山湾と立山連峰を一望できる場所で休憩。この海をヨットで25年遊ばせて頂いた…ありがとう。少しでも綺麗にするよ!とは言ってみるものの…たかだか合計数十トンのコンクリで泣き入っている私じゃ~ダメですが(汗)。でもね!本当に美しい海と山なんですよ。素晴らしい場所なんです!!復興には旅客も大切になる時期がきます。その時には是非とも富山石川能登半島へ!

▼ 奥のブラックコーヒーは軽トラでブロック降ろしてたお父さんからもらったもの。手前は活動先の奥さまが温めて渡してくれた缶コーヒー…まだあったかい。数時間たってるのに、あったかすぎて飲めない位あったかい。あったかい。

▼ 氷見社会福祉協議会到着。担当の職員、澤田様と明日からの「灯篭作戦」を練ります。どう考えても1日ダンプじゃ終わらないので、更に作業日数延長を決定。私は18日~19日までこちらで作業してから戻る予定です。一個が3~400kgの御影石灯篭…パーツごとに運んでも最大100kg以上です。男性で馬力のある特命ボランティアで対処します。何度かご登場の「氷見の漁師さん(A様)」の手作り治具も使用!楽しみです。私は40代の時までは一応、握力122kgだった…だった?ので今はダメかな(^^;でも普通の人よりは馬力はあります。いや熊力?と言うべきか…馬鹿力なのですが筋肉に負けて関節が良く折れます(汗)。最近楽な暮らししてたからなぁ~><足を引っ張らないように頑張るぞ!

▼ ユンボは氷見社協の駐車場に鎮座!お役目は終了いたしました。ドロドロだけど洗えません。レンタル屋さんごめんなさい><!でも物凄く良い機材で大活躍でした!これ…廃棄下取りするとき教えてほしいな~(笑)