能登半島の先っぽ「禄剛崎(ろっこうさき)」へ!※ムービーあり

ハーバーから見ると綺麗な夕日が沈んで行くのは水平線ではなく能登半島に沈んで行きます。とても自然豊かな素晴しい半島です。今回、天候・海況を熟慮しながら「今だ~ッ!」と言うタイミングで合計90nm(167km程度)のセイリングに行って参ります。今回のセイリングは「石田帆友会」隊長レプトンさん、そして私オプの2艇です。

ビデオ画面の上部に、マイク風防の毛が映りこんでしまいました^^;チョロチョロと映るのですがご愛嬌という事でお許しください(笑)

禄剛崎(ろっこうさき)とは?

引用:出典:ウィキペディア(Wikipedia)

禄剛崎(ろっこうさき、ろっこうざき)は、能登半島の先端に位置し、日本海に面する岬。所属自治体は石川県珠洲市。

古くから日本海航路の要所として重要視されていたため、隔絶された地の割には集落が発展した。特に一帯は海難事故が多かったため、航路を照らすのろしが古くから上げられていた場所であった。現在の珠洲という地名は「すすみ」(古訓で、のろしのこと)にちなむともいわれるほどであり、狼煙町、狼煙港、狼煙海岸などの地名が残っている。この狼煙は1883年(明治16年)に白亜の石造灯台、禄剛埼灯台が建設されるまで活躍していたという。

紙に書く事の重要性

下の2つの図、A)はデジタル海図上で私が線を引いた物。B)はレプトンさんが距離・針路を計測して書き入れ、紙に印刷した物です。今や海図でさえもPC画面上で事が済む時代です。時々肉筆で字を書こうとしたら、漢字もすっかり忘れているし、更に下手な字になっています・・・「あぁ~退化してる」と非常に強く感じます。

デジタルは便利な道具ではありますが、アナログ思考で線を引き、計算して書き込んで印刷して眺める・・・それによって見えてくる物を感じました。マウスカーソルで線を引いて瞬時に距離が解るのは確かに便利ですが、「紙に計画を書く事で同時にイメージの中でシュミレーションしているのかもしれない」と思いました。レプトンさんの頭の中には、計画航路のほかにも避難港等への距離も入っているのです。簡単には真似できませんが見習いたいと思いました。

▼ A)マップ

▼ B)マップ

航海計画もバッチリ出港前日(2019年9月5日)

一通り準備を終えて、レプトン隊長とのミーティングも終えて、「さ~て早めに寝ておこうかな」と思った所でちょっとした仕事が来て眠るタイミングを逸しました。そうしたら、何だかワクワクしてしまって益々眠れません。しかも!艇の中に「鈴虫」が住み着いたようで、美声を轟かせているのです…。ここまで元気が良いと、風情なんて言うレベルではありません。30分後、鈴虫捕獲成功。申し訳ないけど桟橋に下船頂きました。AM3時に起きる予定なのですが、今日は寝ずにこのまま起きていた方が楽かもな~。寝不足にしておけば、明日の泊地でぐっすり眠れるかも?(笑)

先っぽ行くちゃ!!(2019年9月6日)

レプトンさんによる「行程まとめ」は「会員の海遊ログ」に掲載してありますので合わせてご覧ください。

AM3時頃、レプトン隊長が真っ暗な桟橋に到着!(私オプは案の定の徹夜)。4時出港に向けて準備を行います。星が物凄く綺麗でした!出港後、30分程度は海の上での星空も楽しめそうです。

4時に石田を出港しました。真っ暗の海ですが、ホームポートならでは可能な夜間出港です。下の写真は出港から約1時間後の日の出前です。

▲ 日の出~!のちょっと前。空や海の色が刻々と変わって綺麗でした。
▼ 下の写真、「絵になるな~」と思いながら撮影しておりました。

▲ レプトン隊長の後ろは、小木港付近になると思います。望遠レンズで撮影していますので陸から近く見えますが、実際はプトンさんの後方景色までの距離は6nm(11㎞程度)になると思います。更に北上すると、白い「能登城ケ埼灯台」そして飯田湾の「能登赤埼灯台」が見えてきます。

▲ 左舷側に飯田湾を見ながら進みますと、能登半島の東側突端の「長手埼灯台」が見えてきます。
▼ 長手崎灯台を通過して、更に北上すると「須須神社」が見えてきました。ここは珠洲市(すずし)なのですが、神社は「須須(すず)」です。※ 狼煙漁港の道の駅に「須須神社 奥宮遥拝所」がありましたので参拝させて頂きました。


▼ 須須神社の北東、およそ1.500M程の海上に「姫島」が見えてきます。島と言うより岩かな?。能登半島と姫島の間は最も狭い所ですと1㎞程度ですので、慎重にその間を通過します。荒々しい岩の上に建つ姫島礁灯台がとても美しいです!

▲ 姫島灯台を過ぎますと、いよいよ能登半島の先っぽです!!出港から約8時間(お昼12時)狼煙漁港が見えてまいりました~!!本日のゴール地点なのですが、富山湾・飯田湾から離脱した「外洋」を満喫すべく、二艇で1時間ほど帆走。

そ~っと「おじゃましま~す」と言う感じで、ゆっくりと入港させて頂きます。
接岸しました・・・んんん・・・桟橋が高いです(笑)大きな漁船向きの設計なんでしょうね。決して沈んでいる訳ではないのですが、風呂から戻ってきたときは一瞬ドキっとしました^^;

先っぽから帰港(2019年9月7日)

前日徹夜でしたので、あっという間に眠れました。OPERAには家庭用エアコン+インバーター発電機を常備しているので非常に快適です。昨夜はレプトンさんもOPERAで寝て頂きました。7日朝4時15分起床!出港準備をして5時に狼煙漁港を出港しました。

▼〝本日の〟初日の出(笑)

姫島灯台を通り、富山湾を目指します。
その頃私は、レプトンさんがOPERAのアイスボックスに置いて行かれた「炭酸飲料(麦)」を、どのようにお渡しするか?考えておりました。(帆を揚げていますし、接近してお渡しするのは危ないです。)そこで下の写真のように大きな袋に空気と「炭酸飲料(麦)」を入れて、更にフェンダーをブイに見立てて前方から投下。レプトンさんに回収してもらいました!

只淡々と富山湾を目指します。

今回私はPlan2Nav(タブレット・スマホ海図)を実際にテストしてみたり、エンジンの調子も見ることが出来ました。エンジンマウントの前側は昨年交換したのですが、後ろ側のマウントが縮んでしまった事が、ガタツキ音の原因だと解りました。なので本日帰らずもう一泊して明日調整修理します。

午後12時45分、狼煙漁港出港から約8時間後。無事にホームポートへ入港。桟橋で角マ丸さんがお出迎えしてくれました!暑い中ありがとうございます。