ホームポートに戻りましたが気になっている部分をメンテ(1日滞在延長)

禄剛崎(狼煙漁港)から8時間走って戻り、そのまますぐにクレーンで上架を済ませました。夜中か明け方に長野へ帰って行く予定でしたが、帰る前にどうしても調べておきたい部分があったので、1日滞在を伸ばして更に!もう一度海へ浮かべました。ちょっと勿体無いクレーン利用です(汗)

何をそんなに気にしているか?と言いますと、エンジンからシャフトを経由してペラスクリューに動力を伝えている一連の部分です。シャフトは正常に「軸だし」されていないと異音の原因になります。結構な回転物なので、ブレが大きいと本当に怖いです(汗)船底ですし・・・人間もそうですが、概ね股間?は弱点なのです(笑)万が一、この位置でシャフトが折れてペラが遠心力で船底を叩いたら穴が開くと思います。考えただけで股間がヒュ~っとします(笑)・・・と、冗談はさておき、まずはエンジンの狭い隙間に潜り込んで様子を観察します。

予想としては、「昨年前部のエンジンマウントを交換したので、後ろ側の劣化が顕著になった?」「後部マウントが下がってしまう事で、シャフトが下がり、船体出口やシャフトブラケットの中のカットラスベアリングとの当りが悪くなっている?」そんな感じの目処は立てておりました。
狭い部分に巨体を捩じ込ませ、まるで車のトランクに詰められた死体のような感じで炎天下がんばります・・・(なのに痩せないんですけどね^^;)。

見て、指で触って解ったのは、後部マウントの調整稼動域のネジが上下とも緩み、遊んでおりました。つまり、エンジンは後ろに向かって下がっていることになります。
やることは簡単!ボルトネジを回すだけ~なのですが、手が入りません。工具も入りません。色々別の物を外してアクセスして、数分で1mmずつ回す位に鈍足な作業です。私のセッカチな性格には全く向かない作業ですが、角マ丸さんレプトンさんにも応援に来て下さっているので頑張っています(笑)

この写真の見えている(上部)ボルトと、裏の下部ボルトを上げ下げします。しかも左右あります・・・。

20分ほど頑張った頃でしょうか?「船体のシャフト下部!隙間が出てきましたよ~!」とレプトンさん、角マ丸さん(中継)で伝達が来ました^^!外側からペラを回していただきましたところ、以前より軽くなった!との事です。船底穴とブラケットで、少なからず圧迫されていた物が解放されたからだと思います。

シャフトの軸だし部分は、綺麗に出来ているように見えます。ただ、「結局の所長い間磨耗しているブラケット内のカットラスベアリングを交換しなければ、シャフトのブレは納まらない!」と言う事も良く解りました。

昨年の3月に行なった記録動画でもアイドリング時の揺れは相当な物があります。でも、その頃はまだカットラスベアリングが残っていたので機走時の振動は少なかったです。つまり、後部マウントの劣化(ボルト緩み)からエンジンが下がりカットラスが消耗したと言う事かと思います。

浮かべて30分程度テスト機走しました。一応?問題なく動き回ることは出来ます。でも、もっと快適に(静かに?)動きたいだけなのです^^;。色々な記事を拝見しておりますと、「カットラスベアリングを交換したら静かになった!」との掲載蛾あります。しかしながら、このベアリングを外す為には、通常ですとシャフトとラダーを抜く事も求められますので、大師匠(空海さん)のようなスキルと根性がなければ難しい部分です。富山のマリーナで請け負って頂けないものか?と情報を打診しましたが「ココを触る方はいない」との事。「へ?」って感じですが、出来ないなら仕方ありません。自分で何とかします。

カットラスベアリングを抜く作戦(計画案)

下の写真のような自作治具を作って古いカットラスベアリングを抜き出そうと考えています。これは今度の冬にチャレンジかな?・・・。と言うか、このヨットは少しシャフトが長すぎると思います。これが純正なんですけどね。ブラケットからペラまでが長すぎる為にブレが起こりやすくなりますし、カットラスベアリングに大きく依存する事になっています。