自宅で修理(ファーラーの部品自作)

気が付けばもう6月・・・今年は仕事が特に忙しくて4月14日以降、全くヨットの所へ行けません。
でも、忙しくなることが事前に解っていたので、前回「ジブファーラーの破損部品」を取り外して持ち帰りました!。現場に行って修理する時間はなくとも、自宅でなら仕事の合間に少しでも出来るんじゃなかろうか?・・・と思った訳です(笑)

現場でのヤッツケ仕事だと〝最後の仕上げ〟が雑になりがちですが、自宅で行なえば丁寧な作業ができるかも!?と言う期待もありました(笑)それに、仕事の息抜きに丁度良いかな?と言った目論みもありました。

が・・・しかし・・・。

その肝心な「仕事の合間」がありません(汗)。さすがにコレでは今シーズンの出航が危ぶまれますので、無理矢理「合間」を作ります。既に欠損部品の形取り~FRP形成~まで行なっておいたのですが、今日は仕上げ作業として炭素繊維(カーボンマット)を使用して綺麗に?マトメ上げて行きます。

下の写真が割れてしまったファーラーの部品です。単純に接着でも良いのかな?と思っていたのですが、紫外線でかなりボロボロです(天下のハーケン社製なのに、この部分はよろしくないですね…)。この後更に割れたので思い切って作り変える事にしました。

▼ 下の写真。
削りだし後カーボンファイバーを巻きます。右が削りだし中。左がカーボン施工済み。
曲面にカーボンマットを密着させて行くのは結構難しかったですが、自動車屋さん(レーシングカーのカウル等は、カーボンで作るので)にもコツを聞いてチャレンジしました。
ココから、何度も「樹脂(インパラ)」を塗って、乾いたら削り、また塗って、また削り・・・を3回繰り返します。

塗りたてだと綺麗ですが、結構気泡もあるし乾くと美しくありません。この後、耐水ペーパーで研磨してから最後に「自動車用」のクリア塗装を吹きます。屋外で太陽に晒される自動車用であれば、耐候性も期待できるかな?と思ったので、こちらも購入しておきました。

▲ こちらは2回目の樹脂塗装後

ここで、初めて組み立ててみます!

この「円盤部分」が割られていなければ、非常に楽な作業なのですが、割っておかないと取り付けが出来ない仕組みのファーラータイプなので苦労しています。組み立てて再び研磨です。

密着させたまま樹脂塗装したらくっ付いてしまうので少しだけ割ります。

いよいよ「樹脂」はコレで最後です。外で乾燥させると埃が付着するので、段ボール箱に入れて外で乾かします。家の中だと匂いで酔っ払ってしまうので・・・(汗)

今日はもう夕方になってしまったので仕上げ吹き付けは後日かな?。
次回6/5からヨットへ行きたいと思っているので、それまでには何とか仕上げないと…と焦るのですが、焦れば焦る程雑になるので「ゆっくりゆっくり」と自分に言い聞かせながらの作業です(笑)

一夜明けて・・・6月2日

昨夜も寒かったので心配していたのですが、やはり樹脂本来の作用を期待するには温度が足りません。ノンパラだったら硬化剤である程度コントロールできるはずなのですが、インパラの場合はカリっと仕上がらなくなります。インパラで効果を期待するには最低20度と言われていますが、私の自宅は12度~18度程度で、一瞬20度を超える感じです(5日前には、まさかの1桁でした)。硬化剤を多めに入れて対処するとハケムラがそのまま固まりますから良くありません。
そんな訳で、朝一番に再び研磨!5回目の樹脂塗装を行ないました。もう匂いなど我慢!エアコン(暖房)のある仕事場室内にて乾燥中です(目が回ります)。午後にはクリアーを吹いて終わる予定ですが、その前に匂いで私が終わりそうです・・・。

▼ 耐水ペーパーで磨いてから水洗いして、部屋の暖房を使って乾燥させています。

▼ いよいよ仕上げクリア塗装です。これも吹き付け後は部屋の中・・・匂いで酔います(汗)

まぁ~私にしては上出来かな?(笑)もう一度クリアーを吹いて完了予定です。

午後2時、完成