曳航からの脱出!?計画

何ともふざけたタイトルですが、「栄光への脱出」ではなく〝曳航〟されずに動けるように・・・そんなメンテナンスメニュー(計画)です。現場(艇の場所)まで往復450kmと言う条件下での作業なので忘れ物ひとつ出来ませんし、計画をしっかり突き詰めてから試みたいと思います。本当ならエンジンを自宅に持ち帰って、涼しい仕事場でコーヒーでも入れながら暢気にオーバーホールをしたいのですが、まずは艇に据え付けてある状況の中で行なえる事に限定して修理を試みます^^!

原因の予測

原因検証1)機関停止の感じからすると、ほぼ間違いなく燃料系トラブルです。燃料ゲージではセンターを指していますが、ひょっとすると燃料が終わっただけか?と言う疑いもあります。タンク下部のインテークを開放しても燃料が出てこなかったのですが、これが詰まりによるものか?はたまた燃料切れなのか?タンクを覗いて確認する必要があります。燃料切れの場合、タンク下部のゴミを吸ってしまっているはずなので、それによって供給ライン(油水分離機・燃料フィルター等)に目詰まりが発生し、新しいタンクから燃料を入れても動作が不安定だった?と言う検証です。セルも随分深追いして回したので交換しようかな…。とにかく風力(帆)が主機であるヨットと言えどもエンジン(補助機)は超重要部品だと思いますので今回バッチリ見て行きます。

▲油水分離フィルターも取り外して完全清掃しようと思います

原因検証2)タンクに水が入ってしまったのかな?と言う検証もしないと…。この所、台風も続きましたし、意図しない所から入り込んだ可能性も疑います。あと、これはちょっと考えすぎかな?と思うのですが、エアコンを効かせすぎて船内にあるタンクが結露したのかも?と言う疑いも持っています(笑)「適温26度」と歌っていますが、寒冷地仕様の私の設定温度は概ね18度です(笑)船内の窓外は外気温との差で水滴が付きます^^;船内座席下部に設置されたステンレス製燃料タンク内に結露が発生する可能性は充分考えられるでしょう。タンクを断熱材で包み込もうと思います。

▲GMエンジン純正の燃料フィルターは交換。パッキン類も勿論交換ですね

原因検証3)燃料は、「タンク→油水分離器→フィードポンプ→燃料フィルター→燃料噴射ポンプ→噴射ノズル」の順番で流れてゆく訳ですが、タンクや油水分離器が詰まっていた場合、燃料タンクから最初に引っ張り込んでくる「フィードポンプ」にも、結構なマイナス負荷が掛かる気がします。なので下手をすると破損或いは性能低下の可能性もあるかな?不安なので交換(笑)燃料噴射ポンプは、噴射ノズルに向けてピストンのタイミングと同調して燃料をピュ!ピュ!っと送る高圧部品。ちょっと高そうな部品です。ココはあまり壊れない部分のようなのでひとまず保留。他全てを見てから検討します。

▲GMエンジン純正のフィードポンプ

▲燃料噴射ポンプ

▲燃料噴射ノズルは2本新品交換・調整します!

▲冷却水センサー(温度スイッチ)とサーモスタットも、ついでに交換します。

間接冷却式の2GMF20なので、これらの作業をするには冷却系の配管も外す必要が出てきます。なので同時に行なう作業として、サーモスタットや温度スイッチも交換してしまいたいと思います。プーリーも外すし、せっかくなのでエンジン錆び止めや純正塗料での塗装も行ないたいと思います。

一応、ここまでの部品発注は全て済ませました!寝ても覚めても色々と試行錯誤をしていて楽しんでおります(笑)現在、嬉しい事に仕事のスケジュールがかなり忙しい時期なのですが、この騒動のお陰でむしろ捗っています^^!あたらめて「手の掛かる趣味だけど人生を豊かにする最高の趣味なんだな~!」と感じます。後は施工日を決めて解決に向かいたいと思います^^!