2018年5月26日「水橋フィッシャリーナ 行ログ」(筆者:レプトン)

2018 H30 5/26(土)

石田フィッシャリーナ発8:00→水橋フィッシャリーナ着10:30 同発11:25→石田フィッシャリーナ着15:05

角マ丸さんと、にわか計画した水橋フィッシャリーナ(9nm)へ行ってきた。
ここは二人とも海から入ったことがないので様子を見たい所なんです。

8:00 角マ丸に乗せてもらい出航 久しぶりに朝から良い天気、繁盛な釣桟橋を右に見て港口を出る。
心地良い気温、風は西3m、波は0.2m、
少し先にマクレガー26見える、釣が大好きなようでセーリングをやる時間はなさそうだ、いつもバライティーな魚を長野県へお持ち帰りされている。

スタボタックで風が弱い、機帆走だ。ボンヤリ霞む陸を適当にめぼしをつけて水橋フィッシャリーナを目指す。あれこれ整理が終わってから船ナビで針路調整をする。
滑川沖で風5m、波0.7m、船速5kt。北アルプスは1200m以上がおぼろな姿で見えている。こちらの頭もボ~~としてくる(元々かも)眠い。

常願寺川河口の赤い橋が少しづつ広がって見えてくる。水橋フィはそれの右岸に有る。定置網も河口の両脇に広がっているのが船ナビで読める。
ふとふり返ると滑川港のホタルイカ観光船がすぐ後ろまで来ていた。1時方位に見えた定置網を11時にしてかわし港口の白灯台に向かう。セールを下げる頃は風浪がさらに強まった。ブローチングの話をしながら追い波を受けて港口をくぐった。沖から進入するのだが、それらしい入り口が次々に出てきてややこしい。グーグルマップで予め眺めれて予習が出来るので、ありがたい時代です。柵囲いされたフィッシャリーナの手前の船溜りへ着ける、釣り人が途切れたちょうど良い所だ。

水橋フィッシャリーナの手前の船溜りに着ける

カスミが大気に満ちて、景色はボンヤリです。
写真はこの一枚だけです、すみません。

昼食前に辺りを見学、初めに近くのパン&ケーキ屋へ向かう、いやな予感の話をしながら行った、カーテンが下りている、「只今配達中」の張り紙。
あーガッカリ

こんな憂き目は前にも何処かで有った


港のトイレへ歩きながら防波堤の手すりが港の中へ崩れ落ちているのが見える。昨年秋に台風の余波で浮き桟橋が全滅、船も大変だったと聞いていたが、今は後始末されて船は全て陸に上げられている。

外防波堤手すりは縦格子で波は格子のすき間を抜けて壊れないように思えるが、 丈夫な格子が付根から無くなり、残った手すりが垂れ下がったまま港内の海面に突っ込んだままになっている。
無残な眺めだ。


堤防の高さは5~6mある、ぶつかって越えた波ではなく7~8mの波が来て、波上は
当たり無く港内へ入ったのだろう。それでなくては、こんなひどい事にならないだろう。
海のご機嫌をよく見て、よく考えて海へ出なくては、と又思った。

11:25 昼食後離岸、港口の先は波高い、風は北5mで正面から来る。1時方位の定置網を越すまでは石田へ向かえない。気温は上がらなくて相変わらず快適だがピッチングがいやだ、突然しぶきがザバッと来て濡れる。
ようやく定置網を越せて、セールを上げる。ポートタックのクローズホールドを少しづつ上らせた限界の行き先は滑川漁港辺りを指す。途中から風が西寄りになるのを期待して帆走が始まった。がぜん船の揺れが消えた。思わず見上げてセールの力を感じる。セールを包む巨大な透明な手をそこに画いてみる。

12:30 陸に少しづつ近づく角度で進んできたが、遂にテトラポットが迫り沖出しの時になる。

滑川の「魚かす」工場沖でタック、右舷から陸の景色が見えて和んでいたのだが、またたく間に海のただなかに出てきて緊張する。石田への距離は遠のく針路なのだが、これがヨットのヨットたるところだ。ググッと我慢して沖出しする。視界が広がる、さっきの海岸は小さくなり、どこだったのか探せどもう無い。右舷横に帰る石田の森が遠くに平たく分かる。だがあと少し沖出ししませんと・・・。

ついにタック。左舷に当たる風浪は弱まることなく強い。絶好のセーリング日和なのだ。
風に上らせた先はピッタリ石田に向いた。5Kt超で快走、ヒールと当て舵のバランスを気にしながら少しづつ又陸に近づいて行く。石田に近づいた時、角マ丸さんがヨットを見つけた。
セールの影で見えなかったのだ。
陸からこちらへ向かってくる、ジブは上げていない、でも早いんです。後ろを過ぎて、そして追いかけてくる、それの姿を見てこちらのジブを縮めてみた。横に並んで走る、ブームが長い、コックピットの後ろまで来てる、マストのスプレッダーも二箇所有る。ジブはハンクスではなくグルーブ式だ、ドッグハウスの立ち上がり角度が浅い。レーサー艇だ。
クルーは四名、自分らと同じ素人っぽくオレンジのライフジャケットを着けている。軽く追い越していくのを、負けたような気持ちで見送る。早いなー、でもやっぱり角マ丸が良い。

石田の手前の定置網横で入港用意をする。実は上りが100m足りずエンジンをかけました。生地鼻の影になって静まった海を港口へ向かう。

15:05 
定位置へ舫ってから先に着いていたさっきのヨットへ挨拶に行く。
そのヨットは数ヶ月前に石田に船を置く事になったI氏のYAMAHA-31S?でした。艇名も新しく変わってAQuarelleと書いてありました。岸壁で下ろしたセールを仮に畳んで保管の準備をしておられます、大事なセールを大切にしなくてはならないのを、思い出させてくれました。
久しぶりに帆走出来たのとレベルの高いヨットが間近に見れて良い水橋フィッシャリーナ行でした。