歩くホスピタリティー!久目地区社協会長の上野さん再び!

私が現在輪島市内で抱えている案件は4案件です。いずれも規模が大きな物なので変わり映えの無い現場写真や日報になってしまいます。作業の後、遠く離れたコンビニ(しかも夜間営業ナシ)に行ったり風呂に入ったり車両燃料の補給に行ったりするのでルーティーンワークも本当に忙しい…日常生活と言う物がどれほど便利で快適なのかを再認識しています。

今日もここ5日間ずっと継続中の案件です。雨が多い時期なので本当に作業効率が悪い…晴れていて乾いている土なら倍以上仕事がスムースに進むと思います。泥は本当に人を疲弊させる…。良く考えてみると最近の人は泥の中を歩く経験が少ないですよね?。そんな事を考えながら本日も大量の泥と対峙。

▲ 今日は富山県氷見市の久目地区社会福祉協議会会長、そして当団体の能登半島災害参謀本部長の上野さんが片道2時間かけて再登場!有難い…。私の朝ごはんまで持って来て下さいました(涙)。
昨日降った雨の影響で、またドロドロになってしまった現場…。山の上から転がって来た大きな丸太を引出します。昨日、依頼者様と山田先生(氷見市社協職員)が可搬サイズに切断してくれました。

▼ 早起きして車を2時間走らせ、早速泥の中で丸太を運ぶ上野さん。重機で降りて引き揚げれば良いのですが、泥沼化しているので埋まってしまうんです。悪天候が続くこの時期…人力に頼る部分が増えます。

▼ この作業の様子を依頼者様もずっと見守ってくれています。それって本当に大切な事だと私は思います。数多い案件の中では、依頼者様のお顔すら知らない中で作業をする事も多々あるのですが、本来の災害支援ボランティアは「協働」が原則だと思います。ご高齢の方に〝一緒に重量物を運べ〟と言っていうのではありません。〝現場に共に参加する事=協働〟です。共にすることで双方に信頼関係が生まれ、信頼関係によって友情が生まれます。絶望の中にあるとき、友情ほど支えになる物はありません。

▼ 側溝溝掘った~!依頼者様が軽トラで側溝を買いに行ってくださいっています!この作業を一人でやったら辛いだけですが、友達とやると出来るんです。「人」って不思議ですよね。

残地されていた古い側溝と新しい側溝を埋め、水の流れを依頼者様と確認。お父さん少し笑顔が(^^!その様子を上野さんが見事に撮影くださいました。いい写真です(笑)

▼ 上野先生と昼食。もちろん今日も輪島市街地で被災しつつも必死に店を開けている「かど長食堂」さんに行って、一緒に2.5倍飯を食らふ!?(※2.5倍=ラーメン大盛+かつ丼)。

私が現場の整理をしている間、上野さんは依頼者様とジックリ向き合い、お話をたくさん聞いて下さっていました。いわゆる心理カウンセリングでいう所の「傾聴」です。上野さんは教育者として勉強の指導もされますし、防災士としても研鑽を重ねている方。と言うよりもそもそも〝歩くホスピタリティー〟みたいな慈愛とサービス精神の塊のような男なのです。

じっくり…じっくり…お父さんと肩を並べて、正月からずっと我慢に我慢を重ね、堪え難きを堪えてこられた胸の内を解放頂きます。

どうか読んで下さっている皆様…想像してほしいんです。町が崩れる程の大震災と長期に及ぶ避難所生活、ようやく自宅に戻れたと思ったのもつかの間…山体崩壊で迫りくる土砂に埋まってしまう自宅…。私だったら「一体何なんだ!!」と叫び、放り投げて逃げ出す気がします。だけどこの家のお父さん(77歳)お母さんは、ここに戻り毎日復旧活動をしているんです

そんな被災者様の胸の内に耳を傾けて行く上野さん。んんん…この男の底なしの愛情は一体何なんだ?とさえ思う。

このお宅の敷地に入り込んでいた土砂…山体崩壊の先端は、現在自宅から50m程度まで遠ざける事が出来ました。あと5m程度押し上げてからは国交省の仕事にすべきです。到底私にはできません。だけど国の動きを待っていたら、その前にこの家が押し流されてしまいます。だから行っているというのが現状です。

▼ 本日の動画です/撮影協力上野さん