長野県内新聞に載りました。ブロック塀撤去完了!灯篭2案件搬出完了!1案件運搬準備まで<志賀町>

志賀町での活動8日目。第二次活動としてはトータルでもう12日目です。なんだかんだと、今回の活動も残すところ(予定では…)10日…半分以上過ぎました。一昨日から開始している路地のブロック解体・・・今日は午前中にそれを終え、午後には灯篭案件を2件行う予定です。(※本日までで通算14案件完全完了で進行中は1件です。)

現場が遠いので早起きをしています。日常の私にとっては、まだ起きて仕事をしている時間に起床!志賀町の富来(とぎ)と言う地域に向かいますが、何だか今朝は朝からものすごい数のショートメールが入りました。「あれ?何だろう??」と読ませて頂いたら、信濃毎日新聞1面TOPに私の記事が書かれているとの事…。画像で内容を頂きました。

何だか恥ずかしいですがボランティア活動先で読ませて頂き、また読んでくれた知人友人からのエールに元気を頂きました!!ありがとうございます><!

今回の活動に向かうその日には、別の新聞(東信ジャーナル)にも取り上げて頂き、4月中にはSBCラジオにも二週に渡ってお呼びいただきました…。当ボランティア団体の参謀…良き理解者で極めて悪友!?でもある(株)山宗建材の山﨑ご夫妻が各メディアに〝要注意人物!?〟として売り込んで下さり、こんな事になっています。私はメディアを制作する側なので表に出るのは苦手なのですが、今後のボランティア活動や他県からの能登へのエールを絶やさぬ為にも、ある意味ネタ?の一つになれば…と言った思いもあります。

実際、持ち込んでいるユンボ・ダンプを見た依頼者様は全員「長野から?…普段もこういうお仕事を??」と聞いてくださいます。そのたびに「日本中の多くの知人友人お取引先の皆様がカンパをしてくれて、この機材を動かしています!日本中がこの地震被災者様を応援しています!!だから無理をしないで社協さんやボランティアにも頼って下さい。皆さん一緒に頑張りたいと思っているんです!」と言うようなことをお話しします。で…一緒に泣きます。私は泣くつもりなどないのですが、依頼者様の涙に涙する毎日です。

▲ 出発日4/25の「東信ジャーナル」(※起業家さんや会社様で購読される歴史の長いタウン誌)

さて!そんな訳で、長野県内で妙に露出の増えた!?裏方職人の私ですが、調子に乗らず淡々と…手助けを必要とされている方と共に今日も頑張ります。

今日で3日目!…と言っても初日は他に2件の作業をしてから入っていますから、厳密には2日間で完了させられた計算になりますが、狭い生活通路…路地のブロック塀を撤去する作業!最終日です。朝現地に着いたら、依頼者様が割れたブロックを手で集めて袋にいれてくれてありました。これ…大変な作業です。その袋1つに10kgずつ入っている感じでしたので、合計で250kgほどありました。この依頼者様は本当に何でも自分で頑張る方。音楽(ピアノ・サックス)も60歳を過ぎてから独学で始められ、音楽室の防音工事も自分でされたり、ヨットにも乗ります!…なんかちょっと他人とは思えない方でした。

3日間に及び、お話ししながら作業を共にさせて頂き「この建物が復旧出来たら音楽室もまた作らなきゃだし!忙しくなるんですよ~!」と前向きに夢をお話しくださっていました。私より10歳先輩なのですが、思ったんですよ…人間ってね、目標や夢があれば歳なんて関係ないんだ!って。自分もそうですが、年のせいにする事自体が老化なのかも!?。

▲ 丁寧に瓦礫を拾ってくれる依頼者様!本当にバイタリティーと行動力に満ちた方でした!!

▲ 午前11時完了!これから南下して今度は大きめの倒壊灯篭(十三重石塔など)数基を回収に向かいます。

昨日のうちに現地確認と搬出方法の打ち合わせを済ませてあったので「田んぼ作業(田植えの時期!)で不在でも一人で行っておきますね!」と打ち合わせ済みだったのですが、依頼者様がすぐに来てくれたんです!!(田んぼから私のダンプ・重機が見えたので戻って来てくれたとの事)。依頼者様にとっては「本当にこんな重い物が3tダンプに載る重機で持ち上げられるのか?」と言った不安や「一人でやるん!?」と驚いておられました…。いや…正直私もこれを一人で巡回している点については驚いていますが(^^;…。

とにかく依頼者様の熱い視線を感じながら回収!!重機のアームが届く所までは人力フルパワーで押し捲ります。ツカミアタッチメントが抱えきれないサイズの物は、
少し持ち上げてスリングベルトを通して吊り上げ、ダンプに載せる方法で対応します。

この傘部分だけでも300kgは超えていますので、スリングを下に回すだけでも危ないです。万が一倒れても腕を潰さないように棒を使います。

吊って!

▲ 載せます。

▲ 何となく3t(という事で^^;)1回目の搬出!
合計2度の積み込み搬出でこちらの現場を無事終えました!重機を載せて、今度は大島と言う地域に向かいます。こちらでは、池だった窪みに灯篭が倒れこみ、ご夫婦ではとても持ち上がらず(灯篭って見た目の3倍は重いんです)途方に暮れていたとの事…。中庭まで強引に切り込んで重機を入れ込みました。
入ってしまえばこっちのもんです!ものの5分で全灯篭搬出。ただ、入ったのに出るのは難しかった~。直線ではなくて90度ターンが必要だったのですが、狭い場所では旋回が出来ません。重機(バックホー)のブーム・アームの兼ね合いで、本当に出るのが難しかったです。

スポンサーステッカーを見て、奥様が私に「工務店の社長さんですか?」と…ですのでいつものようにご説明をしました。このダンプ・重機が全国の皆様からの熱烈なるカンパによって走っている事を伝え「日本中が今、能登半島の皆様の事を心から案じて心配して応援しています。だから何かあったらどうか社協経由でボランティアを要請してください!」とお話ししました。奥さま泣いてました。

本当に絶望的な時って、心にフタをして無感情になってむしゃらに過ごせるのですが、そんな事も長期となると限界があります。能登の皆様は既に限界です…。いっぱいいっぱいなんです。でも、それでも尚も挑み続けて暮らされています。まずは泣いて下さって良かったです。次は「助けて!」と言える社会に変えて行きたいです。

▲ 中庭。この池(水は抜いてある)の中に重い灯篭が転がり落ちていました。

全案件をクリアして意気揚々と志賀町社協のボランティアセンターに戻り、技術案件の報告をさせて頂きました。いつもこの時間は達成感もあり嬉しいんです。でも…「櫻井さん」と書いてあるクリアファイルの中の案件(櫻井技術対応案件)は減らないんです><!こんなにやってるのに増えてる!?何故だ…って感じなのです。逆に皆さんが〝助けて〟って言えるようになってきたのかな~と少し嬉しさもあります。とにかく北陸の方は我慢強い!地方に住む方々って本当に我慢のマスターレベルです!。

と言う訳で…残業?。志賀町社協から氷見市の久目交流館まで戻る途中にある「宿女(やどめ)」と言う地区で倒壊灯篭に困られている一人暮らしのお母さん宅へ向かいました。

▲ 庭の中には巨石が点在していて重機は入れません。垣根の上から吊り上げる方法で対応します。でも重機を垣根の外で操縦しても、中の様子が全く見えず掴めません。そこでお母さんに「鏡ってありますか?」とご相談しました所、見事な姿鏡を持って来てくれました…。何となく…想像なのですが、母さんの嫁入り道具じゃないかな?と思えるような立派な物でした。その鏡を母さんに支えて頂き、それを見ながら重機ツカミを操り搬出。母さんとの息の合った連携でした!!

最初は物静かな方なのかな~と思っていたのですが、搬出が出来たら物凄く笑顔になられました!。志賀町名物の「ころ柿」と言う干し柿の生産製造をされている方で、その施設を見学させてくれたんです!!更に「これは家庭消費用で売り物にならんやつなんやけど~食べて」と、ころ柿を頂きました…。通常!ボランティアは依頼者様から物を頂く事はNGとされていますが、美味しそうでしたし有難く頂いちゃいました(^^!

▲ ころ柿の生産室は扇風機が数十台!湿度管理をしながら送風して作って行くのだそうです。

▼ ころ柿!志賀町の柿はある種「突然変異」でココにしかない日本一渋い渋柿なんだそうです!そんな柿に魔法をかけて甘い干し柿を作るお母さん。

畑仕事や、ころ柿生産をされ、お一人で頑張っているお母さん(ご主人は他界。お子さんたちは東京でご活躍されているとの事)です。

明日、朝一番で灯篭を積み込み、捨て場に運んできます。「ころ柿」とっても美味しいので、毎日お惣菜を持って来てくれる「sympathy pastime」の礒辺さん、萩原さんと一緒に頂きました(^^!

「sympathy pastime」さんは今、田植えも重なって凄くお忙しいのに、毎晩久目交流館で待っていて下さって(或いは作業後に立ち寄ってくださいます)、お惣菜を分けてくださっています…〝売れ残りだから(^^!〟って、下さるのですが…そんなはずありません!。萩原さんも肉体労働での腰痛を直すための体操やヨガを色々教えてくれます。なんか…私は本当に恵まれているなぁ。ボランティアを支援する方こそが、本物のボランティアなんですよ。本当にありがとうございます。

▼ 「sympathy pastime」のお惣菜シリーズ(今まで私が頂いたお惣菜の一部)です!

たぶん…連日のハードスケジュール+ハードワークをこなして行けるのは、岡峰さんや上野さんや礒辺さんの充実した夕飯のお陰です(^^!皆様から頂いたご恩!お返しは出来ませんが、先日上野さんが仰っていたように〝恩は孵す物ではなくて先に送る物〟を実践すべく、氷見で得たカロリーを石川県へと送るべく活動に専念致します!!ありがとうございます。