5月5日<日報>:ブロック塀撤去中!釣鐘救出1軒・灯篭新2案件搬出打合せ<志賀町>

志賀町での活動7日目です。昨日までの第二次活動での完了案件数は10案件。11件目の案件である路地のブロック解体・・・継続2日目です。ブロック塀の距離が長く、しかも重機もダンプも進入できない裏路地生活通路での作業…。「下手をすると4~5日かかるかな?」と読んでいます。解体するとバラバラに砕けるブロック塀は、ダンプへの積み込み導線が確保できないと数倍も困難な作業になります。気合を入れて二日目!挑みます。

現場に着いたら、私のバックホー(重機)の座席に「ニャンコ先生」が鎮座していました(笑)。スマホを構えたらピョンと飛び降りて崩したブロックの上からこちらを睨んでいます!「わしの縄張りに入りおって!こやつ!何者じゃ!!」って感じです。

▲ ふん…今日の所はこれくらいで勘弁したるわい!って感じで振り返り、茂みに消えて行きました…。

▲ ダンプ二回目満載準備中の途中経過です。

写真では解りませんが、重機の後方部分には別のブロック瓦礫山があるので、どんなに急いでも今日は終わりません。重機で積み込めるのは半分。あとは手で積み込むしかない現場です。忍耐が求められますが、明日の午前中には完全完了を目指しています!!

昨日作業させて頂いた山のお寺の事が気になり、継続現場のブロック搬出2回目の後、住職に会いに行きました。結局「宗教法人=公費解体出来ない」ので、本堂も釣鐘堂も総本山が分配する僅かな費用しか助成がありません。しかも檀家さんの数が激減した山村部のお寺では、住職の持ち出しによる解体となります…檀家数が10軒ではお布施云々の話で解決できません。

せめて、谷に落ちてしまっている釣鐘堂だけでも解体及び「鐘の救出」だけでも何とか出来ないか?と、ずっと考えています。
私は特定の宗教に属していませんが「夕焼けこやけで日が暮れて~山のお寺の鐘が鳴る…」この歌の作詞は多摩出身の中村雨紅先生、作曲は長野県長野市出身の草川信先生なんです。そう…長野県の作曲家なんですよ!!(
※2019年豪雨災害では長野県中野市で作曲家の中山晋平先生のご子孫にあたる方とボラ活動させて頂く事が出来ました)

宗教法人云々は良く解りませんが、音楽と言うのは屁理屈抜きで瞬時に情景をイメージさせてくれます…。釣鐘の音も同じです。その山里を象徴する究極のBGMだと私は思います。釣鐘堂の再建までは私には出来ませんが、音屋としましては鳴る物を放置できない衝動に駆られるのです…。歴史的にも第二次世界大戦で供出され、その後再建された貴重な鐘でもあります。

ただ…非常に危険度の高い作業です。平らな地面に落ちた釣鐘堂ではななく、谷に落ちています…。でも何とかできないものか??と「NGO日本警察消防スポーツ連盟事務局」の志澤様に相談しています。

▲ 写真ではサイズ感が伝わりませんが、重機で引き揚げるなら8t~10tクラスの大型バックホーか、ラフタークレーンじゃないと無理なサイズです。
なので釣鐘堂の屋根はチェーンソーで切断しながら重機で引き揚げ、釣鐘を救助して釣鐘堂の立派な基礎部分中央に鎮座させたい!…そんなイメージです。

木材は本堂解体時に一緒に処分してもらうので、残地放置でOKです。谷底もお寺の土地なので、落とし込んで朽ちさせるのもアリです。瓦屋だけは出来れば処分(仮ゴミ置き場)に出したいと考えています。

直径1M程度の小さな梵鐘ですが…梁に挟まれて痛々しいのです。

こちらのお寺の総本山は「真言大谷派」ですので、京都の「東本願寺」です。大きな宗派なのですが、被災したお寺があまりにも多いため、総本山からの助成は本堂の解体費にも足りません。

▲ この記念石碑のある台座上に梵鐘を鎮座させたいんです…。音は出ないけど、いつの日かこの鐘が山里に鳴る日が来たら…その音を聴きに行きたいです。特定の宗教法人を支援るすんじゃないんです。山のお寺の鐘を救出したいんです…。

こちらはNGO日本警察消防スポーツ連盟事務局様に案件相談中です!