前の活動の時に終わりまで出来なかった、石川県七尾市住宅の床下修理を行いました。
地震による液状化現象で、束柱と束石が剥離しておおよそ3~5cm浮きが出てしまっています。そのため部屋を歩くと床がトランポリンのように揺れてしまいます。地震災害を体験された被災者様は、僅かな揺れにも敏感になるものです。あれほど激しい大震災ならなおさらです。歩くだけで激しく揺れてしまうお部屋で被災後まもなく4か月…生活をされていました。
こちらのお宅では昨年12月に腰の手術を終えたばかりのご主人と、やはり腰を痛めておられる奥さまが二人で暮らされています。遠くへ嫁がれた娘さんご家族が本日夜から帰省されるという事でしたので、何が何でも本日中に「揺れない床」へと修理したいと思っていました。離れて暮らす娘さんにとって、僅かでも「状況が好転している!」と感じられる要因は安心のひとつと数えて下さる事と思いますし、この家に暮らされているご夫妻にとっても、娘夫婦とお孫さんとの団らんのひと時を、揺れない部屋でお過ごしいただきたい!・・・今回のプロジェクトはその一心で行います。
私は高所は嫌いですが閉所は比較的大丈夫…。でも、部屋ごとに基礎に開けられた小さな通気口を私が通れるかどうか?…それが最も大きな問題です。そんな場所が2か所あるのです。
▲ 前回、2部屋の修理は終わっています!今回はココから入って廊下と居間を修理!
▲ 開口の大きさ…。んんん…私の体のサイズ的にギリ!?
・・・いや、通れませんでした(涙)頭と方は通ったのですが胸でひっかかり、息を全て吐いて突っ込めば通るのですが途中で息が出来ないのは危険です!なのでハツリます。
以下!そんな様子の動画です。本当は「水曜スペシャル!川口浩洞窟探検シリーズ」のような動画になるかな?等と思っていましたが、タイトルはコチラでした。
動画では暗いので泥に見えませんが、液状部分はまだまだ乾燥していませんので泥です。でも二か月前よりは少し乾き始めたかな?と思います。真夏になって熱い空気が動けば湿気は改善されると思います!!。
▲ 見事に全部の束柱が剥離しています…。これでは普通に床を歩けません。ジャッキで上げて当て物を挟んだり、クサビを打ち込んで修理します。ただ…それを全て寝転んで行うので首の筋肉がプルプルしてきます。
▲ 5時間半…。床の下で悶絶の末?完璧に揺れを止める事ができました。最後に畳の下の板を新調して仕上げ。
きっと今夜は娘さんご家族と「お正月の続き」の団らんが叶ったかな~と想像しながら日報を書いています。そんなご家族が少しづつ増えて行って頂けたら嬉しいですし、一人でも多くの方が一日も早く問題解決がなされ、安心して夜眠れるようにと願うばかりです。