2月9日<日報>:皆様のご協力で走るダンプ!重機!<本日はブロック崩し!4案件>

月曜と金曜は、社協職員さんがニーズの調整や調査を行うため一般ボランティアの活動はありませんが、明日からの三連休最終日の月曜は活動があります。また、この三連休では多くのボランティア参加者が集まってきますので、効率よく作業頂くために、各現場からの瓦礫搬出が少しでも上手く進むように準備をさせて頂きました。機材力も決して十分ではありませんし、恐らく被災ゴミ仮置き場の混雑も凄い事になると思います…ですので月・金の私は、効率的に滞りなくボランティアの善意・思い・情熱が発揮頂けるように準備をするボランティア活動日となります。

長期で活動していますと、素敵なボランティアさんにもお会い出来ます。「今日も安全第一でよろしくお願いします!私も気持ちは一緒に石持ってます!」と言った元気の出るメールを下さる方、富山市で少年野球の指導をされている先生にもお会い出来ました。コーチ監督先生が被災地へと出向かれ現地でご活動をされたという事は、選手皆様もハートの部分で何か感じられる物があったことと思!


さて…ず~っと堅くて途方もなく重い灯篭が続いていましたが、今日はこれまた重いブロック壁…しかも御影石や大谷石?のブロックなので尋常ではありません。あ!そうそう…氷見でプロの石工(いしく)さんが同様作業で大怪我されました。下手をすれば命を失いかねない事故だったようで、報道されていたみたいです。プロでも失敗するんです…。気を抜いたとか不注意とかいろいろ言うのは簡単ですよね?でもね、「じゃ~自分でやってみたら?」って話なんです。所詮人間が行う作業(人間が動かすプログラムやロボットでも)事故は絶対ゼロにはなりません。事故は絶対起こります…。起こさない努力をするだけなんです。私も決して他人ごとではありませんから、朝から気を引き締めて挑みました。

今日の日報は動画ですが、その前に!…合計9日間「ホテル・ダンプ・イン」で頑張りましたが、雪や雨でぬかるんだドロ靴で乗り降りを繰り返すダンプ…さすがに人間が眠る環境の許容範囲は超えたと自覚しました(笑)←今頃か!って感じですが…。

そこで!第二期活動の終盤ラストスパート期間は、元「久目小学校」の「久目交流館」で宿泊をさせて頂きます。Wi-Fiもありますので日報掲載も助かりますし、何と言ってもこの久目地区の皆様の温かさ…そして存分に手足を伸ばして眠れる環境に、感謝と感激をしています。今日も作業のあと交流館に来ましたら、地元住民の方が私に差し入れをご用意くださってあったんです…凄く美味しいんです。おふくろの味なんですよ…。

どなたがご用意くださったのか?お名前も伺っていません。でも沁みるんです…この味が。氷見って、寒々とした地名ですよね?氷を見る〟わけですからね。でも、人情の深いあたたかな集落がたくさんある町なんです。正月早々に打ちのめされた街ですが、心は決して折れない力強いオヤジとおふくろさんが沢山暮らしている街なんです。

あと特筆したいのは「みなさん年齢よりも若い!!」。長野県は確か平均寿命が日本一ですよね?富山の順位は知らないのですが、80代90代の方が、背筋を伸ばしてサッサッサっと歩き、大声で会話を楽しんで、そして可愛らしく笑うんですよ。気取っていない街!少年少女のままジジババになれる街!!氷見。だから頑張れる!でも頑張りすぎず今は甘えてくださいね(^^!


▼ 本日の様子…動画でまとめさせていただきました

日本人は「ボランティア=無料奉仕」と言う解釈をされる方が多いですが、実はそれはちょっと違います。ボランティアの語源は「ボランタス(Voluntas※ラテン語)」と言われており、「意図的」「自発的」「自己決定」といった〝自由意志〟により湧き上がる事柄を示します。誰かに言われてやったりやめたりするものではありませんし、頼まれた訳でもなく、自分自身の意図があり自発的な行為行動です。私にとっては、正月早々に見た「氷見市の災害ゴミ仮置き場で雪の中3時間も待っている老夫婦の中継映像」がそれにあたります。「何としてもここに行って1tでも多く瓦礫を片付けたい…」そのように自己決定をしました。つまり、ボランティアしてるから偉いとか寄付が立派とかじゃないんです…すべては「意図的」「自発的」「自己決定」という事なんです。私は誰に頼まれた訳でもなく、自己決定でココにいるのでとっても充実しています。そして皆様の素晴らしい自発的行動に元気を頂きながら過ごさせて頂いております!