1月10日~12日<日報>:皆様のご協力で走るダンプ!重機!

10日夕方に山宗建材の山﨑社長、美人な事務員さん、我が嫁さんの両親の見送りのもと上田市を出発。4時間かけて無事に富山入りしました。しばしヨットを私のベースキャンプシェルター代わりにして行きます。㈱山宗建材の山﨑社長自作「災害支援」ラミネート付きの素晴らしいダンプとユンボです。明日朝5時から仲間二人を乗せて氷見に行ってきます。

重機手配等、山﨑社長には大変お世話になりました。また、最適な機材をチョイスすべくお時間を割いて下さった㈱長野コーキの藤城さま。当活動に際して全霊でご支援ご支持下さった㈱日本ホリスティックアカデミー村井先生、カンパや各種ご提供や背中を押して下さった皆様、応援下さる皆様、本当にありがとうございます。僅かな期間ではありますが皆様のご温情に少しでもお応え出来るように、共に活動させて頂きます。でも…頑張らずに進めて参ります。「安全第一生産第二」です。

▼今回は、このセットで向かいます!

1月11日「氷見市にて活動」

氷見はヨットから良く眺めていた魚のおいしい漁港です。ブリなんかは日本で一番有名ですよね?
このページ上部にも書きましたが〝70-80代の方々が被災ゴミを仮置き場まで軽トラで5往復して運ばれているような状況〟しかも仮置き場の待ち時間が2時間!?。それをどうにかできないものかと考えたのがこのダンプ計画でした。今日は石田帆友会の角マ丸さんとお兄さんのお二人にも同乗頂きました。お二人とも最高に素晴らしいご活躍をされておりました!。
ボランティアに集まられている皆様もとっても素晴らしい方が揃っていて良いチームで作業がはかどりました!。氷見市で漁師をされている方も活動に参加されており、本当に親切にして頂きました!「こんな方が漁をされるのだから氷見の魚が旨いのは当然です!!」。

被災ゴミは分類が極めて厳しくて仮置き場は悲惨でした…。被災したゴミなのか?長年蔵で眠ってた粗大ごみなのか?の区別なんて言ってたらとても終わりませんが、行政(国の指示)は言うんです。

昨日までタイヤゴミ(家屋に潰された夏タイヤ)を捨てることが出来ていたのに、国の監査で「それは家庭での粗大ごみ」と言う事に選別したそうで、今日はせっかく運んだタイヤ数本を依頼者様に戻さなければならない事もありました。私なら家に潰されたタイヤ・ホイールなんて怖くて履けません。地震でそうなったのだから被災ゴミだと思うんですけどね?。

通常の活動後、社協さんのニーズ対応のお手伝い(活動前のリサーチ・打ち合わせ)をしてきました。
延べ10t位いの重さの敷地擁壁(御影石)が倒壊したお家にお住いの一人暮らしのお母さんなんですが、これは社協さんおボランティアでは到底動かせない状況です(2tユンボでも割ったりしない限り無理だと思いました。)※厚250×幅1.000×長3.000位の御影石擁壁が一番大きくて、用水路を跨いでつり上げるしかない状況です。或いはハツルか?切断して運ぶか?です。(8tクラスのユンボなら届くかな?って感じです)。

おかあさんは「業者に頼むと業者が捨てる際に産廃ゴミになるため高額」との事。でもこれって完璧に被災ゴミですよね。地震で壊れてしまったのですから…。なのに業者に頼んだら処分費が請求されるんです><!おかあさんは困り果てておられました。

そこで「例えばだけど、業者さんが吊り上げて、それを私が社協ボランティアとして運べば被災ゴミなので無料ですよね!?」とアイディアをお伝えしました所、少しずつでしたが笑顔が見え始めました!。きっと普段はこんな優しいお顔で朗らかな暮らしを送っていらっしゃるんだろうな~そうそう!八千草薫さんみたいな素朴な方でしたよ。

社協に戻りその旨お伝えしてから再び2時間走って黒部市のヨットへ…贅沢にも天然温泉で体を洗い流しホットしていましたら氷見社協さんからお電話がありました。概ねその提案の線で被災ゴミとして認められるとの事!!。おかあさん、今日は少しホッとして眠れると良いなぁ…。私の仮住まい(ヨット)と氷見は80㎞程度離れています。ユンボは氷見社協の駐車場に厳重保管してきましたのでまた氷見に入ります。

▲ ヨット仲間 角マ丸さんお兄さん 氷見社協で休憩中の写真

▼ 他のチーム皆様とも合同で頑張っています。

▲ 道路と庭の段差が凄いのですが(隆起)さすが4WD!。トラックの目の前は富山湾です。美しい場所なんです!

1月12日。七尾市へ

今日は何から書こうかな…かなりアクティブな一日でした。

順序が逆なんですが、本当は「ダンプ運転席で車中泊」を予定していました。でもバンならまだしも、助手席に荷物を満載してあるダンプの運転席で横になると、サイドブレーキが肋骨に当たるし…なんか無理っぽい(^^;・・・そこへ石田帆友会のレプトンさんからお電話!(※レプトンさんは「魚津岳友会」でも代表をされた凄い山男です。ハーケン打って登っていくアレです…)私の状況を話しました所「孫と風呂入って拭いてやるとき、まず自分の顔を拭きますよね?誰かを助けるならまず自分を守って下さい」との一言を頂きました。いや…やっぱりね、究極を体験された方と言うのは、言葉に説得力がある。
私は頑固ですが素直!?なので、大急ぎで宿を検索…現在富山県小矢部市の旅籠屋と言う宿にいます!快適です(涙)避難所の方々を思うと申し訳ないのですが、私は自分を守ってお役に立てるように伺います><!。レプトンさんありがとう!

さて、今日の日報を快適過ぎるホテルからご報告です。
夜中から大雨と強風が酷かった~避難所の方々にとっても、天気が悪いと不安になってしまうだろうなぁ…。

今日は七尾に行きます!このヨットサイトでも何十回となく掲載させて頂いているナナオベイマリン(マリーナ)の川崎社長。ヨットでお邪魔すると毎回必ず七尾の街に繰り出して呑め歌えの梯子酒なんです!なんて言うのかな…〝歩くおもてなし!〟そんな方なんですよ。川崎社長は若い頃、日本中を自転車で旅している途中で病気になってしまい、路頭に迷っていた時に献身的に助けてくれた方がいたらしく、そんな経験から「いつか旅人に優しい港を作りたい!」と、私財を投じて(本来は漁船などを設計建造する造船会社)マリーナを作った方です。とにかく海の男ってヤツなんです。ロマンチックで頑固で厳しいのに情にもろくてメチャ優しいんですよ。七尾の街でも有名で、本来ならこんな災害時には率先して動き回ってしまう方です。でも!昨年腰にボルトを何本も入れる手術を受け年末に退院したばかり。さすがに思うようには動けません。とても歯がゆい思いをされているのでは?とお察ししていました。このタイミングでマリーナ施設も住まいも被災。でも「何とかなるんや!人生ケセラセラ~や!」と語っておられました!ツワモノいや…ホンモノです(笑)。

そんなナナオベイマリン社長との七尾飲み屋巡りの中で、愛知県から単身赴任されている「Tomさん(ネット名です)」と知り合い意気投合いたしました。定年退職され愛知に戻られましたが今でも七尾に行かれ、THA七尾LOVEな方なんです(笑)そんなTomさん…「川崎社長に何か送りたいけどAmazon配送もNGだった…」と非常に残念そうにされていたんです。

朝、七尾に向かう準備をしていたのですが「何が必要か?」をリサーチしていました所「生活用水」と言うリクエストを頂く事が出来ました!。飲料水はペットボトルでいっぱいあるんです。でもトイレ排水が出来ない訳ですよ(お風呂も湯沸かし方式以外では入れません)。トイレのたびに水が必要になりますよね?いうなれば飲み水よりも生活用水の方が沢山必要です。

そこでアイディアを練ります…「ダンプに農業用ローリータンクを積んで黒部のマリーナから水を運べばいい!」と閃いたんです(たいした閃きじゃないけど)。その計画を〝七尾とナナオベイマリン(マリーナ)の社長をこよなく愛する愛知県岡崎市民の「シーサーTOM」さん〟にお伝えしました所「それはいい!是非お願いしたい!」と特命ご依頼頂きました。
TOMさんのカンパご支援投入で200Lのタンク1個・22リットルタンク10個購入!お水は黒部石田フィッシャリーナのハーバーマスター塚田さんが「じゃんじゃん持ってって!」と300リットル頂きました!。…災害は絶望的だけど、こういった連携は愛を感じる。いや愛でしかないなと思う。そんな水を皆さんのカンパで走るダンプに載せて走りました。

ローリータンクを満水にしてしまうと私がダンプから降ろせなくなるので、ローリータンクには100リットル入れて風で飛んで行かないようにします。そして22リットルタンク10個は黒部の名水を満タンです!。七尾到着後、ローリー100㎏でも私のパワーでは降ろせないので、空いている容器に少し移し替え、後は根性で降ろしました。降ろしてからポリタンクの水をローリー満水まで入れる(超満水で250リットル)。開いたポリタンクを持って七尾の湧き水ポイントに移動!そこで全てのタンクを満水にしました!!合計で…え~っと…計算できない(
^^;だいたい500リットルです。

▼この仕組み!

▼道路は亀裂だらけ…沈下や隆起が酷いです。でも七尾市社協がまだボランティアセンターを立ち上げていないので個人活動しかできない状況です。このような状況を少しでも綺麗にして僅かでも安心を感じて頂きたいんです。

▼七尾の湧き水を積み込んでいるところです!近所の会社の女性が汲みに来てましたが今日は雨で足元が悪かったので代わりにお手伝い。水が貯まるまでの間、雑談で「石川県からアーティスティックスイミング日本代表選手(マーメイドジャパン)に選ばれている木島萌香選手知ってる?」と聞いたら「知ってますよ!!可愛いいし素敵ですよね!」と言ってました!。うれしくなっちゃって私もアホ丸出しで「実はおじさん(私)木島選手と会った事あるんよ!」と自慢して参りました(笑)。木島選手!こんな時だからこそ石川県、北陸、日本に美と元気を与えてください!来月のドーハ世界水泳、そしてパリ。日本復興のエネルギーを!!

▼ ナナオベイマリン社長。マリーナにて撮影させて頂きました。写真では問題なさそうに見えるかも知れませんが、桟橋や船クレーンやボートヤードの陥没が酷いです(このままでは営業できない状況)。でも、川崎社長「人生ケセラセラや~!なるようになる!なんとかなる!」と笑顔で撮影に応じてくださいました。こっちが泣きそうになってしまって情けなく感じましたが、いや…川崎社長が言うと本当にそうなりますからね~!ほんと凄い方で何とか出来ちゃうんですよ!