2010 年 8月21 日「1GMエンジン冷却水循環経路完全メンテ」

いよいよ困ったらエンジン全開で戻ってくるために、deviceの1GMエンジンはいつも絶好調!なのですが、冷却水の吸い上げ量や冷却効率に不安を感じていました。能登島との間にある「小口」と言う水路を通る時、ちょっとムリをさせると警告音が「ピー!!!」っと鳴り出します(汗)
一番真っ先に見るのは…「とりあえずインペラ」。でも、大してエンジンは熱くなっていません。今回は、もう少し本気でメンテしたいと思いましたので、「温度センサー」「サーモスタット」「ミキシングエルボ」「吸気フィルタ」と、結構な数の部品を取り寄せ、とどめに「スケール除去剤」での内部洗浄まで行なってみました。

亜鉛…「あれ?先っぽないじゃん!」と思ったら、単に解けて無くなってるだけでした(汗)

右は新品!

スケール除去…人間の体に例えて言うならば「血管の中に溜まったコレステロールを綺麗にする」みたいな事ですね。部品レベルでも、海水を通しているとこれだけ劣化・汚れ、そして色々な物が付着してしまいますから、エンジンの内部を通っている冷却水経路(いわば血管)は、かなりの汚れでしょう…。
【手順】
①スケール除去剤と言う薬品をバケツに入れ、指定された希釈濃度で準備する。
②冷却水取入れ口(艇内側)のホースを外してバケツに入れる(海水ではなくバケツの水でエンジンを冷やすように水路を組む)
③サーモスタットとミキシングエルボへ伸びているホースを外し、サーモのエンドからバケツに届く長さのホースをつなぐ。
これでバケツの水は、バケツ→エンジン内部→バケツ…と、ループします。
すぐに熱いお湯になります!バケツの水は、すぐに汚れました。私の場合は10分程度回して30分放置…再び10分回してからバケツの水を捨て、ホース類を結線後、海に浮かべてフル回転で流しきりました^^かなり負荷をかけてみましたが「ピー」もなくなり最高に快適です!

続いて「サーモスタット」。
この部品も、オーバーヒートの原因で疑われる部分のようです。でも、サーモがOPENの時に固着している場合は、ヒートとは逆に暖気が出来ない状態になりますよね。

まぁ閉じて壊れていれば、港を出る前に「ピー!」でしょうけどね…。

んん?…
微妙に「半開き」で固着していました(笑)

 

左が新品!…って書かなくても解りますけどね(笑)

 

ウォーターポンプ出口…
んんん(汗)詰まってますね~
ひとまず、見えるところは千枚通し等でゴリゴリしました。

この後、内部スケール除去剤を使って循環清掃しました!

 

ミキシングエルボ
これって洗えば使えるのかな?と思うような形状なのですが、良くわからないので新品に換えてみました。

さて…これがエンジンの温度センサーのようです。

たぶん、「ピー」の一番の原因はコレですね…。

珊瑚礁化してます(笑)