メンテナンス修理強化週間…いや月間?年間かも?

前回に引き続いて、今度はエンジンの部品交換(保守)と、先日の台風21号でダメージを受けた修理の為、長期滞在に来ました。毎度の事ながらヨットの中に宿泊しています。今(9月13日)結構な雨が降っていますが、プラズマイオン効果(エアコン)で快適な寝床+仕事場です^^!切羽詰まった日程スケジュールと、秋雨の影響からか?降られてしまう日が多いので、慌ただしく作業を進めています。そのためカメラを構える時間もありませんので文字ログになってしまうと思いますが覚書程度に書き残して行きたいと思います。
そもそもヨットは「メンテナンスが9割だよ!」と諸先輩方に教わって参りましたが、本当に今年は自艇・他艇含め、ほぼ修理・メンテの為に滞在しています。今年に限っては「メンテナンスが9.9割くらい?」です(笑)大いに頑張りたいと思います。

9月13日「FRP修理初日」

まず自艇に着いた傷を直すために船体をサンダーで削ります。更に傷を深めるような気がして結構ドキドキしますが、ある程度大きく削らないと、タルクパテも剥離してしまいますので思い切って削ります。次に、タルクを捏ねて硬化剤を混ぜて削った部分に充填するのですが、たぶんこの作業は左官屋さんならパーフェクトなんだろうなぁ~と思います。思いのほか難しい作業です(笑)「あとひと撫で!」と触ると、べろ~んとズレてしまったり、悪戦苦闘していると硬化が始まってしまいます!これは私にはまだまだ極められません^^。
硬化を待つ間、角マ丸さんのデッキ部分のFRP積層補修下準備を開始~!これまたサンダーで豪快に削ります。人の艇に触るのは本当に「恐怖」にも似た感覚なのですが、何とか削り終えました。明日雨が止んで乾燥を確認したらFRP積層作業に入ります。その硬化を待つ間、自艇OPERAのハルパテ削り+再盛パテ充填をし、それが硬化するまで再び角マ丸さん、Bossaさんの艇の研磨仕上げへと飛び回る予定です。何とか明日中にFRP作業が終わったら嬉しい所ですが、すべてお天気次第です><(あと私の気力も?)

後先が逆になってしまいましたが、先日の台風21号でこんな状況になってしまったわけです…。
(手前から「角マ丸/OPERA/Bossa」です)地元消防団から第一報を聞いたときは、まさに膝から崩れるような気分になりましたが、こんな程度で済んで不幸中の幸いだと思います。ビデオも作成しましたが国内で自然災害が頻発しておりますのでHP公開は控えさせて頂いております。

台風、そして地震災害で被災されてしまわれた皆様の一刻も早い復興をお祈り申し上げます

9月14日「3艇一挙にFRP部分修理…完成」

昨夜はずっと雨。エアコン取付時に雨漏り修理だけは済ませてあったので安心して眠れます^^が…結局明け方まで持ち込んだ仕事が終わらず、毎度の事ながら寝不足をコーヒーで補いながら頑張っちゃいました><!

まずは自艇OPERA。昨日のうちに大きく削って2度積層してあります。タルクの場合積層とは言わないと思いますが充填して研磨してまた充填して研磨して、面を綺麗に出すために〝粉々〟になりながら頑張りつつ努力はしました。いいなぁ~この「努力はした」と言う言葉(笑)
写真で見ると、あたかも艇に穴が開いたのか?と言うようにも見えますが、傷自体が4mm程度の深さだったので貫通もしていませんしFRPの剥離・割れもありませんでした。ただ、以後オズモ等が発生しないようにタルクパテの密着度を上げるために大きく削ってあります。

▲ これだけやれば大丈夫かな

なんだかフォトショップのブラシツールで塗ったような船底塗装ですが、夕方にはこのように〝昨年残った船底塗装〟を塗って、OPERAの舷部分の修理は完了です!
今夜~午前も大雨の予報なので、雨に濡れればきっと綺麗に馴染む(ごまかせる)かな?(笑)良いんです><!5M離れて見て綺麗だったら…(笑)※最近、老眼も出て来まして近くても見えないので私には十分なのです^^;!ただ、何より重要なのはハルの強度。ペコペコと剥がれるような修理だけはしたくありません。そんな船じゃ怖いですしね(汗)「FRP船はちゃんと修理すれば尚強度は上がる」と造船所の方に聞いたことがありますので、手抜きはしたくない部分です。

▲ OPERA舷の傷類は修理終わり

同時にお隣のBossaさんの左舷側の傷も修理。ついでにトランサム側の古傷も修理。

↓9月5日、台風通過後に撮影。

▲ Bossa号、修理前

▲ Bossa号、修理後

▲ Bossa号、タルク形成中

▲ Bossa号、修理後

上記2艇修理をしながら(乾燥時間を待つ間に)、角マ丸さんの右舷側スタンション2本の修理。1本は根元から破断(アルミ製)なので下部を切りなおし、3㎝程短くて取り付けますが、もう一本はスタンションが折れずにデッキが割れましたのでFRP積層で修理します。とにかく雨降り予報なので、フルスピードです><!「立っている者は親でも使え!」の如く、角マ丸さんにガシガシと買い物や手元をお願いをしました。

写真は、硬化後削り出しをして塗装前の状態です。オリジナルより頑丈になったと思います。

▲ 角マ丸、修理中(硬化後研磨中の写真)

朝8時から飛ばしに飛ばし、夕方4時に予定の作業を終えました。先日の台風21号で、角マ丸さんが倒れ、それを自艇OPERAが受けて傾き、更に右隣のBossaさんにもたれた感じで順番に行きましたので、結局OPERAは両舷のスタンション合計3本にダメージがあります。
熱して直す方法をアドバイス頂いておりますが、未だ着手出来ておりません。明日からはず~っと雨ですし、前回に引き続きエンジンの保守交換もあるので気持ちばかり焦ります><焦ってやると危ないので今日はココまでで深呼吸です(笑)

▲ OPERA修理前…と言うか着手していません

9月15日「エンジンメンテ転ばぬ先の杖を圧し折った今日の出来事」

台風で傷ついた3艇(角マ丸・OPERA・BOSSA)の外装的な傷に関しては昨日までの作業で何とか修復できました!(自艇OPERAのスタンション曲がりに関しては、雨の為にまだ「バーナー炙り+曲げ」が出来ていません)
今日も秋雨前線の影響で雨ですが、本来の目的であるエンジンメンテナンスを始めました。前回、正常運転が出来るところまで直っているのですが、そろそろミキシングエルボや熱交換器がダメになるだろうな?と思っていますので、転ばぬ先の杖のつもりで部品を入手して交換・清掃する事にしました。「さて!まずは手始めにミキシングエルボ交換~!」と4本のボルトを外し始めました。上2本を外した後、下のボルトを見て愕然!錆び錆びでボルトの頭にソケットもスパナも掛かりません(空転)と言うか、もはやボルトの角が酸化してボロボロと崩れました。このネジが外れなければ何もできませんし、こんなネジで諦めるのも腹立たしい限りです><。
このようなネジ問題…私は非常に苦手です。ほぼ上手く回せたことがありません。深みに嵌まってしまわないうちに石田帆友会「レプトンさん」に相談をし、アドバイスを頂き諸所道具もお貸し頂きました。本当に恐縮です><ありがとうございます。

しかしながら敵(ボルト)も徹底抗戦の構えを見せて微動だにしません。バーナーで炙ったりもしましたがダメです。
いつもお世話になるYAMAHA系のボート屋さん山田モータースさんに助けてもらい、いよいよボルトの頭を叩き落としていただく事にしました。
でもどうしても最後の1つが落とせません(工具が入らない!)。仕方なく熱交換器を丸ごと取り外し「派手なミキシングエルボ交換開始」となりました。

熱交換器の中の「海水が通過する部分」を綺麗にするという事も、年内のメンテナンス計画だったのですが、まるごと熱交換器を取り出した今こそが〝ベストタイミング!〟来週のセイリングは諦めて、このままメンテナンス順序を変更して綺麗に仕上げたいと思います。
交換機の海水ライン、案の定色々なゴミ(インペラーの羽カス等)が入っていました。今度は少なからず熱交換の効率はUPすると思います。

転ばぬ先の杖・・・と言うスタンスで行ったメンテナンスでしたが、その杖を「ダーッツ!」っとへし折った?そんなメンテナンスに突入です(笑)ちょいと手を掛けると、次から次へと問題や不安材料が見つかりますね。何だか永遠に終わらない気さえしてきました(笑)
雨降りの艇内宿泊3日目!ちょっと気弱になってきましたが、明日は熱交換器・ミキシングエルボを「仮組付け」してから、油水分離器の取り付けとラジエターリザーブタンクの取り付けを計画しています(天気が悪くてダメかも?)気を張って楽しく頑張ります><

9月16日「エンジンメンテひとまず完了」

今朝は非常に早起き!(と言っても私にとっての早起きです)今回、台風被害の修理と自艇エンジン整備を予定してきていますが、ミキシングエルボのネジ頭が腐食していたことから、2~3個先に予定していた「熱交換器」の清掃整備にも着手となりましたので、昨夜は色々とマニュアルを調べながらウトウトしていました。今日も夕方から雨の予報!!束の間の晴れ間、大急ぎで作業開始です。

さて!頑張るぞ~!と気合を入れておりましたら、石田帆友会「角マ丸」さんが今日もヨットで釣って来られましたよ~!今朝は鯛5尾です。
早速「角マ水産セリ場(軽トラの荷台)」でBossaさんと私を相手にセリが行われましたが、エンジン修理で余裕がない私は入札しませんでした(笑)角マ丸さんごめん><!でも、すぐにこの鯛も嫁ぎ先が決まったようで、その後今度は私の修理の「手元係り」を行ってくださいました。私は結構人使いが荒いのですが、凝りもせずいつも真剣にお付き合いくださってありがとう。(肉まんあんまんで釣りましたが)感謝です。

▲角マ丸さん今朝の釣果!ヨット直って良かったですね^^!

まず、先日購入した油水分離機を取り付けました。でも…まぁ~俗にいう不良品です><どんなに締めてもエアが入り込みポンピングで吸い上げません。Amazonのレビューでも同じことが掛かれていましたので、Amazonでは買わず、ヨット船具専門店で買ったのですが、同じ事のようですね。購入後1週間以上経過しているので対応いただけず泣き寝入りです。交換用フィルターほか接続部材も買ったので13.000円程度の無駄遣いです><頭にくるのでいずれ修理します。
出鼻をくじかれましたが、熱交換器・ミキシングエルボの方は、納得できる感じになりました~^^!!海水の石灰化したような物も綺麗に取って、フィルター内部も磨き上げました。そしてヤンマーオリジナル塗料で再塗装!新品!?と思う位に(すみません…話を盛っております)綺麗になりました^^!

▲古いパッキン、Oリング。

▲熱交換器を組立ててからエンジンに組込みます

エンジンは問題なく始動!ちょうど雨が降って来ました!ナイスタイミングです。今回の大修理で細部ご配慮頂いて道具や照明器具等をその都度届けて下さった石田帆友会「レプトン」さんも、「どうですか?上手くゆきましたか!?」と駆けつけてくれました。皆さんお忙しいのに本当にありがとうございます!お騒がせいたしました^^;(たぶんまだ引き続きお騒がせいたしますが)。
夕方4時からは、ハーバーのパソコン修理をお願いされましたので、セミナーハウスへ駆け込みました。こちらも意外と手ごわいエラーで3H程粘って修理完了です。何だか今日はちょこっと上手くいった一日です(笑)マグレの日?ご褒美の日?だったようです(笑)明日は再度エンジンの始動テストを数時間繰り返しまして、その後帰宅しようと思います。(雨じゃなかったら浮かべたかったのですが明日はダメかな・・・)
スタンションポール(3本)ですが、やはり「湾曲・曲がり」と言うレベルではなく、潰れて屈曲しているので修理は厳しいだろうなぁ~と言う感じです。付け替えるとライフライン交換も必要になってしまいますので、また策を練り直したいと思います。ともあれ!今日はエンジンがしっかり組み込めて良い気分で眠れそうです♪

9月17日「浮かべて機走-帆走テスト!」

昨夜も艇内で持ち込んだ仕事を片付け、今回一連の一挙修理を色々と振り返っておりました。まぁ~概ね頑張りきれたかな?と自己評価しながら寝付きました。修理滞在5泊目…さすがに疲れが出てきたのか珍しく深い眠りです。
翌朝8:30(私にとっては深夜^^;)角マ丸さんからモーニングコールが(笑)ヨットから寝ぼけ顔を出してみたら、既に角マ水産の軽トラックが自艇横付け状態でした!さすが漁師は朝が早い(笑)
写真は「真鯛」と「甘(尼)鯛」。サイズも美味しそうな良い感じです。

8月からの自艇修理、そして今回の台風被害の修理、いや…思えば1月からずっと修理ばかりで正直気分的に滅入る所もあったのですが、角マ丸さんが「気分晴らしにパ~っと走りましょうよ!」とお誘い下さったので、これ幸いと浮かべて機関試運転と艤装点検を行いました!(二艇で出れば仮にエンジントラブルがあっても曳航して頂けますし^^;)。

天気も良い感じで気持ちも晴れます^^!「浸水ナシ!」当然の事ですがそんなレベルから徹底的に確認中です。桟橋に付けてから1時間アイドリングを保ち、機関の燃料循環と冷却水量も確認しました。冷却水は以前よりも勢い良く排出されるようになっています。熱交換器の清掃整備が効いている感じです(古いインペラーのカスが入っていましたので)。

角マ丸さんとトランシーバーのCHを合わせて、いざ出港!エンジンの吹き上がりも良く、ジブ・メインともに帆の上げ下げもスムースに動作しています。ただ、もしかするとまだシャフトの軸芯出しが甘いかな?と感じましたのでそれはまた次回に~!やっとの思いで海に出れたような気がして感無量です(勿論、シェイクダウンなので耳を研ぎ澄ませながらですが)。

▲並走下さった角マ丸さん。

石田漁港へ入ってお茶休みです。

ちょっとしたひと時でしたが、シェイクダウンも出来ましたし、何より良い気分転換になりました^^!

▲OPERA保管定位置(船台の上)からの景色