氷見市社協より櫻井ダンプ・重機作戦ご支援者様へメッセージ

私がダンプ・重機で被災地へ入る活動に際しまして、多くの方々からご支援を頂きました。「自分も何かで支援したい!協力したい!復興を願っている!」そんな皆様の思いを載せて駆け巡る…それがこのダンプ重機作戦でした。物資や労務も大切な支援ですが、活動資金の捻出も避けることが出来ない部分です…。NPOでも何でもない弱小個人事業者の私にとっては正直半端ではない金額です(大汗)。ですが私のような仕事は「世の中が幸せで潤っていてはじめて成り立つ仕事」です。災害時、多くの方が深い悲しみの中で暮らされている中でCMなど必要でしょうか??(東日本大震災の時、多くの会社がCMを止めて自粛しましたよね?その結果、公共広告機構のCMがやたらと目立ちました)。とにかく!甚大災害の復興!そして一日も早く日常を取り戻して頂かなければ私の仕事は成り立たないのです。ですので私は自分自身のために自分の出来る事を出来る範囲で参加させて頂いたわけですが、想像以上に多くの方がカンパくださった事で活動期間延長も叶い本当に本当に助かりました!!と同時に「皆様の期待に応えられるだろうか?」と言うプレッシャーも感じました(笑)。

活動報告としては瓦礫撤去や津波被害の中で動く重機の方が解りやすいと思います。カンパくださった方へのご報告でも、その方が「あぁ~被災地に役立っているなぁ~」と一目瞭然かと思います。でも私が腰を据えて活動しようと決めたのは「倒壊灯篭の撤去」です(勿論、それだけをやっている訳ではありませんが)。私自身も当初は「趣向品である灯篭を撤去する事が災害ボランティアなのかな?」と言う疑問を感じていたのは事実です!。でも全ての灯篭は先代・先々代が作って設置した物で、今被災されたご家族様の趣向ではありません。またそれが倒壊し、他人の家や道路に落ちてしまったりしている状況です。仮に自分の敷地内であっても、毎朝倒れた灯篭を眺めて溜息を付かれながら宅内清掃や壊れた家財の撤去をしている…万が一余震で倒れたらどうしよう…お隣に迷惑を掛けてしまうのでは?…そんな気持ちでは本当の復興に向かえるはずがありません!。しかも灯篭を扱う業者さんも全く手が足りませんし、撤去費用はかなりの金額になります。また、
そもそも灯篭が倒壊する程の被害があると言う事は、家の中や建物自体にも修理が必要な状況ですから、平時に処分する事とは全く訳が違うのです。特にご高齢の方、一人暮らしの方、年金生活をされている方々にとっては、灯篭撤去の余裕などある訳がありません!。…つまり最後まで取り残されてしまう被災者になり得る可能性を秘めた案件なのです。

久目地区で絶大支援を頂きました「さんとす様」は、長期ボラ活動者に向けて空き家やご自身所有の建物を開放する活動を開始されています。その案内ページ冒頭には「能登の復興なくして氷見の復興なし!能登が揺れれば氷見も揺れる。能登が傷つけば氷見も傷つく。」と書かれてあります。

私も「まずは氷見!七尾!このエリアの復興無くして能登の復興はない!」と感じました(石川の県庁所在地よりも遥かに氷見は奥能登に近い地理関係)。実際に氷見市久目地区をベースに滞在させて頂いたことで活動の充実が如実に現れました。安心して眠れる環境を提供頂けた事で、立ちはだかる激重灯篭やブロック塀に毎日立ち向かう事が出来ました。撤去前は不安なお顔をされている被災者様も、撤去後には笑顔になられる様を目の当たりにして参りました。この笑顔は私にダンプ・重機を後援カンパくださった皆様が与えてくれたパワーの結果なのです。皆様の思い、行動…もしかしたら旅行や飲みに行くのを数回我慢したお金かも知れません…「それよりも!この寒い時に闘っておられる能登地震の被災者様に届けたい!!」そんな思いが結集したダンプ・重機が笑顔を届けてくださったのです。本当にありがとうございました。

協賛カンパ、絶大ご支援後援頂きましたみなさま(順不同:2024.2.18現在)

・山崎 幸様(長野県上田市:株式会社 山宗建材)
・村井啓一様(東京都品川区:株式会社日本ホリスティックアカデミー
・鈴木康記様(長野県小諸市:社会福祉施設職員

・内村由佳理様(島根県益田市:教諭)
・鍋内智博様(愛知県岡崎市)
・新田実様(富山県魚津市:株式会社新田建商
・西田美樹子様(埼玉県戸田市:セラピースペースLuz
・佐藤裕子様(埼玉県蕨市:テルミー療術師)
・前田順子様(東京都北区:テルミー療術師)
・山本久美子様(東京都板橋区)
・珊瑚珠色様(奈良県生駒市:レインボウオーブ/公認心理師
・西 嘉一様 茂子様(長野県上田市:長野県工科短期大学 我が家の家庭菜園
・中村知奈未様(島根県益田市:ウインドローズ
・角田喜昭様(長野県佐久市:会社員※銀婚式に奥様とヨットで七尾へ…銀さん
・横山顕子様(宮崎県宮崎市:医師 よこやまクリニック院長
・貝塚久美子様(神奈川県横浜市:看護師 Dear La mere ディア ラメール
・山本 修様 美奈子様(長野県長野市:山本食品株式会社
・加藤昇君様(埼玉県草加市:小学校からの幼馴染

・槙井ひとみ様(奈良県奈良市:阪神淡路大震災時のボランティア仲間)
・萩原 優 様(神奈川県川崎市:イーハトーヴクリニック院長
・チーム今乃内様(東京都/埼玉県スタッフ様)
・安部美佐紀様(福岡県北九州市)
・中村靖智 様(長野県佐久市:自動車整備工場 N-TECH
・山崎須美江 様(長野県上田市:株式会社 山宗建材
・栗原千春 様(東京都渋谷区:日本臨床ヒプノセラピスト協会認定インストラクター、鍼灸師、准看護師
・倒壊灯篭撤去「阿部んジャーズ応援団」様

多くのみなさまからの多大なるご支援に、心から感謝致します。ありがとうございます!。

動画の最後にも触れていますが、氷見市社協の澤田さんの指…爪完全剥離+骨折です。その事について書かせて頂きますが「安全云々とか危ないからダメ」と言ったご意見は受け付けません事を予めご了承ください。怪我が良い物とは思っていませんが、私はここまで身を呈して自分の街を守る澤田氏はじめボランティア各位への賛辞として書かせて頂きます。

澤田ケチャップ!?経緯…
2月27日。最終案件現場。8名の大部隊で1個80kg以上の灯篭破片を難十個も運搬していました。持ち込んだ社協レンタルダンプが高床式で、最後にかなり持ち上げないと荷台に乗らない…と言う悪条件でした。社協職員の澤田氏、常に率先して重たい物を持ち上げているのですが、先にダンプに積んでいた石と持ち上げた石に指がはさまり負傷。気絶してしまった方が楽なのに気丈にも私の所へ歩いてきて「櫻井さん…バンドエイド持ってますか?」と傷を見せてくれました。見た瞬間「あ…これダメなヤツや…」と解りましたが「あぁ~バンドエイドとガムテで縛っとこう!大丈夫!(絶対ダメだけど)」と言いながら処置…。そのまま同行されていた久目地区社協の上野先生に「即病院お願いします」と搬送。氷見市民病院へ。

事故後、ひとまず全員でボラセンに引き返します。そこで皆さんと円卓会議。どこからともなく「今の現場、残してしまったら澤田さんが自分の怪我を悔やんでしまう!落ち着いて治療できなくなる!」そして「澤田さんのためにも今日中に全て終わらせてしまおう!それこそが澤田さんへの応援になる!」と一致団結。再び7名で現場へ。この一体感…連帯感。私たちが挑んでいるのはもはや灯篭ではないのです。

最終積み込みは手で上げるのではなくユンボで上げる事とし、絶対に怪我・事故を起こさぬように万全に挑みました。

こう言った活動では怪我があって当然です(私はそう思っています)。実際、私も10本中6本の爪が真ん中から折れてガムテぐるぐる巻きでした(私のは潰れたわけではなくて爪が折れただけなので軽傷です)。ここまで重い物を持ち上げると爪が持たないんですよ。みんなそんな指で頑張っています。だから最初に書きました通り「怪我=NG!」と言うご評価は受け入れたくないのです。逆なんです…それくらいの覚悟でみんな数百トンの倒壊灯篭を運んだのです。唯一、重大事故を起こさなかったと言う事だけでも立派だと思っています。澤田さんが骨折されてしまった事は名誉の負傷です。自分のふるさと氷見を守る情熱であると私は書き記したいのです。…でもたぶん上司/管理職には怒られてるんだろうな~(笑)あっははは!

澤田さん!あなたは本当にみんなを愛してみんなから愛されている素晴らしい男です!魅力的な人間です!指からケチャップ機能搭載!今後のご活躍に期待しております(笑)←笑うしかないでしょ(^^!
また、陣頭指揮のみならず自ら率先してダンプを運転し、荒天もものともせずにずぶ濡れになりながら毎日現場で頑張られて来た山田さん(澤田さんの直属上司)、我々ボランティアが活動しやすいように様々な観点から絶大補助をくださった氷見市社協職員スタッフ皆様、久目地区社協関係者様に、心から感謝致しております。ありがとうございました!!

▼ 澤田ケチャップ!?関連動画(2/25日報より)