2月15日<日報>:皆様のご協力で走るダンプ!重機!<澤田さんと2人で淡々と>

今日は氷見市社協の澤田さんと二人で淡々と二案件をクリアして参りました。午前中は結構な数の灯篭が倒れてしまった庭からの曳出し運搬。午後は大工仕事?のお手伝いです。なんだかんだと日が落ちるまで掛かってしまいましたが、今日も元気にお役に立たせていただく事ができました(たぶん)。

この写真のダンプは、私の持ち込んだ物ではなくて社協さんがレンタルされた3tダンプです。ご高齢のご夫婦二人暮らし…蔵も大きく傾き自費解体しなければなりません。住んでいる家に関しては公費解体が出来ますが蔵やガレージは非対応だそうです…。蔵が都内の一軒家位あるこの地域にとって、蔵の損壊は極めて大きな痛手となります。考えてみてください…山間部で年金暮らしをされているご高齢者様に、蔵の解体費用200万円~がどれほど大変な額か…。別に人の懐具合を探る話ではありません!たった数十秒間の大震災により、老後の人生自体も崩されてしまったのだと私は思っています。

倒壊灯篭の撤去も、業者に依頼をして行うと数十万円仕事です…数が多かったり搬出困難な環境であれば更に大きな出費となります。

「災害ボラで灯篭運びする必要あるの??」と思われるかもしれませんが、運搬処分費をボランティアとして0円で行わせていただく事で、僅かでも今後の復旧費用に回して頂きたいという意図もあります。また固定資産である建物を解体撤去するには様々な手続きが必要ですし、一般ボランティアで請け負える範疇を超えます。しかし灯篭を撤去するのに資格も届け出も不要なのです。だからこそ!倒壊した灯篭を無償撤去する氷見市社協の挑戦は素晴らしい事だと私は思っています。(・・・すっごく大変だけどね)

2月15日「AM作業の動画」

▼ 午後も澤田さんと行動を共にさせて頂きました。氷見市内でもかなり大変な被害が出ている地域で、家の中の土壁・最外装部分(厚み9㎝)が崩れ落ちたお宅からのご依頼なのですが、その残った部分も次の余震で倒れてくるのではないか?と言う不安を抱えられたまま既に46日間暮らされています。そのご不安を解消するために、内壁の倒れこみを止めるガードを作る案件です。

写真で見ると大した重さに見えないかも知れませんが、この下の部分が倒れこんでくると軽く見積もっても400㎏程度の重量があるように思えます。家の中に危険な場所があるままで日常を過ごされるのはストレス以外の何物でもありません。万が一余震が来ても、この内壁が廊下側に一気に倒れてこない為のストッパーの造作です。澤田さんのアイディアですので、私は手元お手伝いに徹して参加させて頂きました。

▼ 物理的な支援と言う物が必要なのは当然ですが、それ以上に「心理的不安を軽減させるためのアクション」はもっと大切ですね。ただし「心理的不安だから心理的にフォローすれば良い」と言う段階ではありません。今はまだ、物理的に目に見える形でのフォローが必要な段階です。それがある程度できてから、心理的なカウンセリングが必要になって行くものと思います。でも何より最大のフォローは会う事・連絡する事・話す事でしょう。澤田さんは「灯篭対応でなかなか対応できていないので自分自身気になっていたんです」と溢されていました。彼はね~本当に思いやりの塊みたいな人なんですよ。そんな澤田さんの地域住民へのフォローにお供できて光栄な一日でした。

もう1週間以上、久目地区「交流館」(旧 久目小学校)に快適に泊めさせて頂いています。ですので久目地区の中でお困りの方がおられましたら、是非とも教えて頂きたいと個人的に思っています。必要があれば社協にニーズ提出をして頂き(形式上)、私が実働する形でもOKです。ご恩返しにもなりませんが、この町のファンとしてお役に立たせて頂けたら嬉しいな~と思っています。