電気分解で次亜塩素酸ナトリウムを作ってみる…。

みなさま如何お過ごしでしょうか?とにかく世界も日本も早く新型コロナウイルス収束へと進んで行きますように願っております。くれぐれも皆様もご健康に注意されて元気にお過ごしください。
私はヨットとの距離が非常のでハーバーへは行きませんが、留守中…いつも石田帆友会「レプトンさん」が艇の様子を巡回下さり本当に助かっています。ありがとうございます。

さて…今日は「早くヨットのネタが書けるようになりますように…と言う願いも込めて」ちょっと「ヘンな実験」をしてみましたので、その事を記事にしてみます(笑)

ヨット内の消臭殺菌のほか、我が家では猫のトイレ等の匂い消しに次亜塩素酸水を使っていますが、昨今コロナウイルスの除菌にも効果があると言う事で、非常に高額になってしまっています…。ハイターを使った次亜塩素酸ナトリウム水の作り方を、東京都目黒区のHPなどで公開していますが、この「ハイターで作る…」は、皮膚を荒れさせてしまうようですね。まぁよほど緊急の時などは、肌荒れ云々も言っていられませんが…。

皮膚に触れても安全な次亜塩素酸水と言うのは、電気分解された物の事
なのかな?(※注1)と解釈した私、「自作で電気分解実験」を行ってみました。実験段階なので寄せ集め材料ですが、上手くできたらちゃんと材料を入手しようと思っています(笑)この電気分解の勉強したのって中学?高校?だったかな?もう教わった事もすっかり忘れていますが、電気メッキのような物だろ…と勢いだけで挑みます。嫁さんは化学専攻だったので助けてもらえると思いきや、「たぶん別の方法で作っていると思うよ…と消極的…」まぁ…乾電池をバラバラにして真っ黒い手で何かやろうとしている私を見たら普通そうなりますね(笑)。そのまま居なくなってしまいましたので私一人で実験です。良く、博士が実験中に爆発させたりするコントがありますが、気分はそんな感じです(笑)

※注1:結論から言うと、電気分解しようが何だろうが「次亜塩素酸ナトリウム」です。但し、キッチンハイターで作る物と違って界面活性剤(アルキルアミンオキシド??)等、キッチンハイター特有の成分が入りません。
※でも「肌に触れても許容できる消臭除菌用・次亜塩素酸水」を作るには「濃度(ppm)と水素イオン指数(ph)が肝心って事なのかな?」と言う部分も今回わかったので…それはまた次回です。今回はあくまでも電気分解で次亜塩素酸ナトリウムを作ってみると言う試みまでの記事です。

用意したのは…電源(ACはダメ!DCです)、1リットルに対して5g程度の塩水、電極に使う炭素棒です。あくまでも実験なのでなるべく物は買いません…。電源は壊れたノートPCの電源部分を使い100Vから12Vを作ります。炭素棒は、単一乾電池を分解して取り出し、徹底的に洗いました(真っ黒になりましたが)。

▲炭素棒欲しさの為に電池分解

▲配線が電極になってしまわないように完全防水

電極を食塩水に沈める訳ですが、この時に電線が露出していると炭素棒での電解になりません…なので、水道接続用のシールとグールガンで徹底的に防水処理しました。また電極同士がくっつかないように、農業用の不織布抑えを1つ使っています。

▲配線部分を防水シールとグルーガンで固めます

▲農業用「不織布押さえ」を使って電極固定

上手くいけば陽極(プラス側)からは塩素が出るはず…そして陰極マイナス側からは水素が発生するはず。

いよいよスイッチオン!両方の電極から気泡が出ますが、陰極の方が気泡が上がってきます!これが水素ですね~。塩素は水に溶けやすいので、気泡があまり水上まで来ません。

▲ぶくぶくぶくぶく…

30分後…かなり塩素の匂いがする水になってきました!でも炭素棒が解けるため水は黒く濁ります。ま…想定内です(汗)後で「ろ紙(コーヒーフィルター)」でろ過してキレイにします。炭素棒をちゃんとした物(電池じゃない物)にすれば、もっときれいに出来るのかな?そこはまだ良く解りません…。でもまぁ炭素は別に有害じゃないですよね?(たぶん)。

左がろ過したもの。右がろ過していないものです。炭素の粒子が大きいので、コーヒーフィルターで十分ろ過されています。3度繰り返しましたらとても綺麗になりました。(写真は1度目のろ過状態です)

▲ろ過前はこんなに真っ黒です

▲一回目のろ過中

▼ 二度目のろ過でも十分綺麗に思えます。

※ 後日、塩素濃度試験紙を入手して計測しましたら、500ppmでした。100~200ppm程度に希釈して消毒・消臭に有効ですので、実際にネコのトイレ匂い消しに使ってみました(笑)効果を感じました!(今まで買っていた物と同じ消臭レベル)。

知りたい部分…
・「電極棒は炭素棒しかダメなのか?」(黒くなるのでろ過に時間が掛かる)
・「もっと効率的な電気分解の方法は?」
・「そもそも、電気分解で作らずとも、強アルカリ性の次亜塩素酸ナトリウムを中和出来ないのかな??」(肌荒れしないように出来れば良い)ほか。

(小さなお子さんとか、肌の弱い方が次亜塩素酸ナトリウムでの消毒で肌荒れを起こしていると聞きました。肌に安全な消毒にする方法を知りたいです…やっぱり濃度とph?)
と言う訳で、今は「中和」させてみて、塩素濃度とphで観察中です。近日、まとめて再掲載したいと思います。

…と言うか、全くヨットに関係ないネタですが(^^; 一応、まだ続きます(次の同記事)。