一難去ってまた一難!?でも熱血クリア!(笑)

エンジンはバッチリと直り、アイドリング~高速回転も安定して1時間程度正常に動きました!
不安のあった燃料噴射ポンプも、分解・再組立てが良かったのか?はたまた見えないゴミでも取れたのか?絶好調です。今夜の宴会を楽しみにしながらエンジンルーム清掃をしていました。するとなんと!?突然エンジン底部にポタポタと水(上架整備なので水道水)が垂れてきました。しかも、エアインテークからです(汗)
ここから水が出てくるなんて言う事はどう考えても絶対に大問題です。エアフィルターを外したら、溜まっていた水が500ml程度出ました。
宴会モードだった私も、一気にテンションダウン^^;それでも皆さん色々と面白おかしく盛り上げて下さり、明日頑張れば原因が見つけられて直せるよ!と励ましてくれました。仲間のありがたさを感じる宴会でした。

終宴後、明日に備えて早く寝ようとするのですが、自宅と違って目の前にエンジンが居りますので、ウトウトしてハッっと思いつくと起き上がってエンジンをバラしています(笑)メンテの為に来ているので、ここまで触れれば本望ですけどね^^;

原因究明!再組立てで完了!

真夜中でしたが、エンジン図面などを見ながら、唯一海水が逆流する経路を発見しました!。ミキシングエルボで、空気(排気)と海水が混ざって排出される訳ですので、ここが唯一!空気と水が合流する場所になります。通常は、エンジンが動いているときにのみ、冷却水ポンプインペラーが回り、排気の力と相まって排気管の先にあるウォーターロックの圧力を押しのけて船外に排気されるようになっています。しかし、エンジンが停止しているのに(排気圧がないのに)、フラッシャーの水道圧(結構多め)で水が押し込まれ、そこに更にウォーターポンプ自体のヘタリがある場合、水道圧によって熱交換器の中を通りミキシングエルボを通り、ウォーターロックにまで達します。これは翌8月28日に実際に実験をして確認しました。

▲逆流性食道炎!?はたまた誤嚥!?こんな経路でエアインテークに水が来たのか~!!の図

ウォーターロックまで水が溜まっても、排気力がないので水は外には出られません!それによって、排気ラインを逆流して燃焼室を通ってエアインテークにまで水が来た!!と言う事が解りました。(食道に飲み込むべきご飯を、気管に飲んでしまったような状態でしょうか^^;)

直接冷却の1GM、2GM、3GMエンジン等の場合は、冷却水がエンジン周囲の様々なラインを通って冷却してからミキシングエルボに達するので、エンジンフラッシャーの水道水圧程度ではこのような事にはなりません。(私の前のヨットでは、このようになりません)でも、今のこのエンジンは2GMF(間接冷却)なので冷却水経路は非常に短く、少しの圧力でもミキシングエルボに届いてしまう・・・と言う特徴があるようですね。

燃焼室を通過して逆流してきた訳ですから、エンジンオイルにも水が混入しています。なのでオイル交換を繰り返します。逆流水を発見した後、すぐにエンジンを掛けずに噴射ノズルを外し、デコンプ解放でクランクしながら水抜きを行った事は唯一ラッキーでした!万が一そのまま焦ってエンジンを掛けていたら、最悪の場合ヘッドどころかシリンダー、ピストン、コネクティングロッドも崩壊して、エンジン完全終了!だった事はほぼ確実です・・・不幸中の幸いそのものです。まさに上架してあるのに、エンジンだけ水没させたようなものです^^;(それはそれで結構器用な事をしでかしたとも思いますが…)

諸所分解水抜きとオイル交換を繰り返し、今度はフラッシャーの水圧(水道の水圧)を下げ、エンジンを始動させ、安定動作を確認しました!更に、「エンジンを切ったらすぐに水道水を止める!」と言う事で、逆流は発生しませんでした。間接冷却のGMエンジン上架中の始動には、このような点の注意も必要なんだと言う事を身をもって知りました><(出来れば知りたくもなかったですが)

念のために、ミキシングエルボの交換、その次にはウォーターポンプの交換等も計画したいと考えています。今回の騒動も、角マ丸さんレプトンさんの惜しみないお手間をお借りして本当に助かりました!!Bossaさんにも電話で色々とアイディアをお聞かせいただきました。本当にありがとうございました^^!あとは海上試運転をしたときに、万が一?の曳航準備をよろしくお願いします(笑)