2016年5月4日~5日 氷見→黒部 帰還セイリング

2016年5月4日(水)
天気予報では5/4~5は風浪が強い。そのため、一旦帰宅する。
バスと電車で生地駅まで行く。生地駅着14:36
駅では角マ丸お兄さんの奥さんのお出迎え。
そして石田まで乗せていただいた。そこで解散、各自車で家へ帰った。

5月5日(木)
5/6が一時良くなる海象の予報を見る。角マ丸さんも見ていたようで、電話が来る。
意見が合い今日中に氷見へ行き、明日の回航に備えることにする。
風は相変わらず強いが良い天気。お兄さんの車に乗せてもらい氷見へ。
氷見で三人で昼食。白えび天ぷらセット880円を三人とも注文。うどんがセットで付いて美味しかった。

お兄さんを見送ってから、明日の準備をする。時間に余裕があってストレスがない。
その後は、氷見の総湯へ、そのまた後は港前の居酒屋「あじ蔵」へ。
好きなものを飲んで食べて船へ帰る。あー、天国だ。 明日も天国か?
船の揺れがやさしい。気持ちよく寝ていった。

5月6日(金)2:30に起きる。西2m 星少し、5/3の嵐を思い出し、心が重いのと今日の期待で複雑な気分。
角マ丸さんのアイパッドで最新の海象を見る。 うん、行けそうだ。

3:30
漁船が出てゆく。向かいの岸壁の製氷塔から船に氷を流すザワーという音が港に響く。明りも増え、あちこちに人が多くなってきた。港が動き始めたのだ。自分も少し力が入る。

4:20
出航、まだ暗い中で航海灯がきれいだ。 港口を出ても海面は平だった。ずーと先まで平である。 左前方に定置網で魚を取っている漁船。自分が起きた時に出て行った船団かもしれない。薄明かりに立山連峰が見えている。エンジンの回転を上げる。この調子で早く安全域へ入りたい。
ところが、角マ丸との距離が開く。シーバーで話したら、先に行ってください。そして、先の様子をおしえてください、と返事が来る。昨日相談していたスピード重視話しを確認しに、Uターンで戻る。
近づいたので並ぶために舵を切る。並ぼうとしたが追いつくのに時間がかかる。どうやら、角マ丸さんがアクセルを上げていただいたようです。5.4Ktで石田へ向う。

4:53
赤色の太陽が雲のすき間から出てきた。

5:04
太陽は雲に入って見えない。風見は正面を指している。機走を続ける。

5:16
朝食にする。こんな静かな海で、安心してゆっくりと食べれるのはありがたい。目指す僧ヶ岳もけぶっているがはっきりと見える。帰れそうだ。

5:27
空は高層雲でいっぱいになる。昇ったばかりの太陽光は弱々しい。冬のジャンパーを着ているのだがまだ少し寒い。

6:28
太陽が眩しくなってきた。正面に漁の浮きが二個と旗竿。これは覚えが有る。氷見に向う時にも有った。20mとは違わない、まったく同じ所を帰っているのだ。GPSの航跡もそれを示している。

6:40
正面に太陽が来た。行く先の針路の海がまぶしく光る。GPSもゆっくりと覗ける。うーん中間点を越えた。

7:03
頭上だけが青空になった。太陽は薄い雲を通して正面から眩しく光る。風見は時々左舷寄りを示す。機走5.2Kt 。気付いたら埋没林の△屋根があった。GPSは残り6.03nmを告げている。 海面は相と変わらず平らだ。

7:18
安全域に入ったようだ。風見も左舷寄りを指すのでメインセールを上げる。機走だけではレプトンにすまない。自分もこの方が楽しい。風が弱いのでジブも出す。エンジンのギヤをニュウートラルする。 速度は2.8Ktに落ちる。今までの機走が速かったので、これはすごく遅く感じる。角マ丸さんと離れすぎるので機帆走にする。

8:10
石田まで1nmになった。5/3の強風でリーフが出来なかった。今一度その練習をしたかった。少し離れた角マ丸さんに電話をして、このことを相談する。角マ丸さんはラッシングしたのでレプトンの周りを回り、観察してもらう事になった。待っていてくれた角マ丸の海面に着く。
その海面には釣り船がいる。 練習の時は危ないと思い、沖へ場所を移す提案をした。しかしまた沖へ出るのは角マ丸さんに申し訳ないので先に入港してもらう事にお願いをして分れた。

風が無い時のリーフに困難は無かった。デバイスさんとbossaさんに今やっているこれでいいのか次回に見てもらおう。
また、風の強い時でもリーフできる方法を考えよう。ひとしきりした頃に角マ丸さんから電話が来た。クレーンの手配を予約、全て入港準備が整っていることを連絡していただきました。ありがたいことです。 セールを片付けフェンダーを10本垂らし船外機をグォーと鳴らして港口へ向かった。

10:10 レプトン着岸。
母港っていいもんですね。